2013年8月10日土曜日

カエルの分散距離

 アマガエルは、田んぼや沼などに産卵し、オタマジャクシとなり、カエルに変態します。
カエルになると、生まれた所から、生活する草むらや森へと別れて行きます。
それを分散と言います。

その分散の距離はどの位でしょうか。

ネットで分散の距離について調べると、
日本のカエルの分散距離は数百メートル以内、分散能は1000mある。
 ニホンアカガエルは、200~270m   ヤマアカガエルは、330~390m
と書かれていました。これは、環境影響評価支援ネットワークによるもので、信頼できると思います。

私は、散歩をしていてどんな所にアマガエルがいるか見ています。
田んぼから4~500m以内の所では、良く見かけます。
田んぼから1000m位離れた所で今年生まれた一匹のチビカエルを見ました。↓


 その場所の地図です。地図上では、一番下のカエルの所で、田んぼ(緑の四角)から1000m離れています。このカエルは1000m道路沿い(赤の↓)に来たと思います。青は天竜川です。
附近は山でカエルが繁殖できそうな所はありません。

アマガエルは1000mは分散しているのを確認。

分散について、私の考え。

アマガエルのヒミツと言う本に、
「ある田んぼの7月の初め、梅雨の雨が地面をぬらすと、子ガエルたちは分散を始める。どこへと言うあてもなく、ともかく進めるだけ進む。」

という記事がありました。 私は、ちょっと違うと思います。
 ① 分散は、カエルに変態すると早い時期、まだ尾の形が残る頃に始める。まだ尾のあるうちに分散を始めているのを確認しました。↓
 
分散は、 6月中頃から、変態して直ぐに、雨は関係なく始める。

 ② 進めるだけ進むと言う事はほとんどない。
   進もうと思えば、いつまでも進めるからです。
    基本的にアマガエルは、次の年冬眠から覚めると、生まれた田んぼに戻って繁殖 行動をするそうです。あまり進めば、記憶力と時間に限界あり戻れなくなるから、ある場所で止まると思います。その限界が約1000m位という考えに賛成です。

ただし、アマガエルは、全国広い範囲に生息しています。
それは、限界を超えて進んでしまったカエルがまれにいて、生まれた田んぼに戻れず、偶然に他の田んぼや沼を見つけ繁殖行動する。それらの無鉄砲な偶然の行為により、新天地に広がって行ったと思います

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