2016年2月28日日曜日

静止物も見えている

2/25日のコメントで、Aさんから、「『カエルは動く物しか見えない。』とネットの情報にあるがそんな事はないと感じる。」とのご意見をいただきました。私も以前から同感でした。

ネットで調べと、信用できると思われるサイトでも、「動く物しか見えてない。」と書かれ、複数のサイトでこの様に書かれています。

私が 「静止物も見えている。」と思う根拠は、
①動かない物も食べる。
カッコちゃんは、死んで動かないコオロギも食べました。(ピンセット法ではありません)
Aさんのカエルは動かないハエを食べたそうです。
コメントを下さるSさんのカエルは、自分の糞を食べて、吐き出したそうです。
糞は匂いも違うから、見えたからこそ間違えて食べてしまったのではないでしょうか。

②餌も匂いもない静止物体を認識している。
  自分のいつもいるカエルハウスを違う場所でも見ると直ぐに認識しました。
   虫もいない、匂いのない容器(コップ)も興味を持ち近づく。


③物体に跳び付く時は、ジッと凝視し正確に跳び付く。
  小さかったり、細い枝などにも跳び付く事が出来る。

以上から、「静止物は見えていない。」とはとても考えられません。

もう一度ネットで検索すると、↓

「彷徨えるサラリーマンの奮闘記」に

「生き物たちの不思議な超感覚」 森田由子箸に
網膜の神経ネットワークの働きを、ウサギと両性類のオオサンショウウオで調べると、同じように機能している。よってカエルも両生類だから、静止物も見えている可能性ある。」
との紹介記事がありました。

 「カエルは動くものしか見えない」を、餌のみの事としても考えられません。
 昨日、生きているのに動かないイモムシを見つけましたので、実験しました。
イモムシは動かなかったので実験開始しましたが・・・・。

残念、動かなかったイモムシが直前で動いてしまいました。
ちょっとした動きを素早く感知するものですね。

今日再度実験です。今回はイモムシを冷蔵して動けなくして行いました。


 イモムシは動かなかったのに、あっと言う間の出来事でした。

カッコちゃんは、飼育されているので、野生のカエルとは行動が少し違う事もあるかと思いますが、視力は同じはずです。  

11 件のコメント:

  1. お転婆様 

    動く獲物しか食べないカマキリは自分のカマの射程内にピントがあっていてあとはぼんやり見えているみたいな事を聞いた事がありますが、カマキリだって飛んだり歩いたりするので動くものしか見えなかったらかなり生活が厳しいんじゃないでしょうか。

    アマガエルも木に上る、飛び移る、泳ぐ、異性を探す、など獲物を捕らえる以外にも視力は必要なので動くもの以外も見えるんじゃないでしょうか。
    どこかのblogで家に来たアマガエルを別の場所に逃がしたらまた来たみたいな記事も見ましたし、お転婆様の所にも居着くアマガエルがいるので止まっているものどころか景色も覚える力があるんじゃないでしょうか。

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    1. スクワイヤー様

      動く物しか見えないなら、カエルは飼育箱に居る時は動かなくなるように思います。
      私も動く物しか見えないなら、野生では生きて行けないように思います。
      「動く物しか見えない。」の真の意味が良く分りません。

      >家に来たアマガエルを別の場所に逃がしたらまた来た・・
      その記事私も読みました。
      私もアマガエルは、遠い景色は分りませんが、近くの景色や家などの物は見て、覚えていると思います。

      カエルは「動く物以外も見えている。」とのご意見ありがとうございました。

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  2. お転婆さま

    すっかりご無沙汰してしまいました。

    最近の動向に十分ついて行けていませんが、トレンドは「記憶と学習」がキーワードになっているのかな、と思います。

    過去に何度かコメントしたと思いますが、過酷な自然環境下では、あまがえるの寿命は長くありません。しかし、食が確保でき、安全な居場所ができるなど条件が揃うと、寿命が延びます。寿命が伸びた分、いろんな経験ができる訳です。これは人間も同じですね。当然、色んな経験を経て、本能だけでない生き方に発展するのではないでしょうか。(私の妄想・笑)

    好奇心が旺盛で、人に対して過度な警戒をしない子は、たぶん、私たちの想像を超えた行動を示す・・・そんな気がします。

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    1. 竹内様

      お仕事お疲れ様です。

      最近はカッコを観察して、思った事を書いています。
      相変わらず計画性もない簡単な実験ですが、嗅覚などは新しい発見でした。
      「記憶と学習」は実験方法が思いつかなくて、模索中です。

      確かに、飼育されているカエルたちは、野生のカエルと違ってくるように思います。
      本能になかった事が現れるかも知れません。

      カッコは、今1歳8ヶ月で私と接触し始めたのは、1歳4ヶ月と遅くからです。そのためかまだ警戒心が強いです。
      以前いたマイモは、6ヶ月でとても好奇心旺盛でした。
      今年は、若いカエルで行動を観察したいと思っています。

      お忙しいところコメントありがとうございました。

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  3. お転婆さま

    私は、実験室で分かる真実は限られていると考えています。

    日常の関わりの中で、生き物の素顔を垣間見ることがあります。そういう小さな発見の積み重ねは、大きな意味を持つと考えています。

    お転婆さんのレポートは、あまがえるの記憶や学習能力の高さの一端を示すもののように思います。

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    1. 竹内様

      今回カッコと同じ部屋で暮した事により、今までの数年間で分らなかった事が分ってきました。日常の関わりと、やはり長い時間側に居る事が発見につながると思いました。

      それが理解できるようになったのは、竹内先生にコメントでご意見をいただいた事によると考えています。

      アマガエルの記憶や物体の位置などの認知はすごいです。以前いたマイモを、飼育ケースから手に乗せてパソコ
      ンの前に連れて行き、マウスポインターに跳び付いたので、コオロギをあげました。次の日、夕方部屋に行くと、パソコンの前で待っていました。
      餌に関する記憶や学習能力はすごいと思います。
      しかし、その反面とても簡単な事が分らなくなる事もあります。
      とても奥が深そうです。楽しみながら観察したいと思います。
      ありがとうございました。

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  4. お転婆さま

    ご返信ありがとうございます。

    あまがえるは、結構、他人(他のかえる)の行動を見ていると思いますよ~

    ちなみに、あまがえるに関する研究に関しては「静止物しか見えない」(たぶん「認識しない」の意味でしょう)とか、「視力は良くない」とか、私も非常に疑問に思う点が多々あります。

    もし、そうであれば、往来の途中でカエルハウスを見つけることもなければ、自分の家に帰ってくることもないでしょう。

    昔、予備校の数学の授業で聴いた格言に「事実が先、推論は後」というものがありましたが、当ブログには事実の積み重ねがあります。それも日常の素顔から分かった事実の積み重ねほど強いものはありません。

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    1. 竹内様

      今回飼育して、アマガエルが他ガエルの行動を見て、また気にしているのには驚きました。以前いた数ヶ月のマイモは、昼間はいつもカッコの近く10~15㎝の範囲にいて、しかも必ずカッコが見える方向を向いていました。
      複数のカエルを決められた範囲で飼育すれば、仲良しさんはできると思います。

      「静止物は見えない。」とは「認識しない」との事でしょうか。
      説明では、「たとえば、白い壁にハエが止まっていても見えない。」と書かれていました。白い壁のゴミやシミまで認識していたら大変です。それで効率よく動く物のみ視線が行くようになったのだと思います。それは、他の生物も程度の差はあれ同じで、興味ない事は認識しないと思います。
      なぜカエルだけが、「無視をする=見えてない。」と言われるか腑に落ちません。

      アマガエルはとても賢いです。
      今日は、赤と緑色のついたコップを選ばせる実験をしました。始めた時は、虫のいないコップでも探そうとしましたが、今日はコップを少しだけ見て、虫がいないと分ると、後で撮影していた私の方をクルッと向き、私をジッと見て「虫ちょうだい。」と言う顔をするのです。
      虫は私からもらえると理解してしまいました。

      私は、見た事しかお伝えできません。積み重ねて誤りのないようにお伝えしたいと思います。

      ありがとうございました。

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  5. お転婆さま

    「静止物は見えていない」というのは、ありえないと思います。

    動くものをエサとして認識するという本能はあると思いますが、学習によって「動かない」ものもエサとして認識することは十分にあると思います。

    そもそも、動かないものもちゃんと認識できるからこそ、道だって覚えれるのではないでしょうか?

    私は、お転婆さんのお考えに賛成です。

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    1. 竹内様

      昨日は、カエルハウスを10㎝ほど移動させ、お風呂はそのまま以前の定位置に置いてどのような行動をするか見ました。
      カッコは、お風呂の時間になると、ケースの入口のビニールに乗り、そこでカエルハウスと元の場所をジッと見つめ動かなくなりました。首と背筋を伸ばし、ここで動かなくなる事はありません。カエルハウスの位置が換わっていたので、困って動けなかったのです。30分して悪い事をしたと元に戻すと直ぐに中に入りお風呂に入りました。
      カエルハウスも見えていて、少しの位置の違いも分かりました。見えなければできません。

      アマガエルを飼育しておられる方から「ウチのカエルも死んだコオロギをうっかりケースに入れて置くと食べる」とのメールをいただきました。学習により動かなくても餌と認識できるようです。
      野生のアマガエルは、餌として認識しないので見過ごしてしまうだけで、餌として興味を持てば見えるはずです。

      皆さまから、賛成意見をいただき自信が出ました。
      ありがとうございました。

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    2. 竹内様

      追伸です。
      昨夜、以前動かないのに食べたイモムシと同じ色と大きさの枝を、食べた場所に置きました。
      全く無視で見えていない様子でした。大きさと形でなく匂いで分り、脳には見えていなかったようです。

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