2016年2月29日月曜日

蛙に睨まれた虫

昨日のブログで静止していても食べると書きましたが、基本は動いている物を追い食べます。

「蛇に睨まれた蛙」と言うことわざがあります。
 蛇に睨まれると、恐くて動けないと言う意味のようですが、恐い事もあると思いますが、動くと見つかり易いからと思います。

虫がカエルに睨まれると、どうでしょうか。
コオロギと蜘蛛はカエルに狙われていると知ると動きが止まります。 ↓


動くと危ないと知っているのです。
コオロギは、私が捕まえようとピンセットで追っても、止まりません。
カエルと私の違いが分るようです。

2016年2月28日日曜日

静止物も見えている

2/25日のコメントで、Aさんから、「『カエルは動く物しか見えない。』とネットの情報にあるがそんな事はないと感じる。」とのご意見をいただきました。私も以前から同感でした。

ネットで調べと、信用できると思われるサイトでも、「動く物しか見えてない。」と書かれ、複数のサイトでこの様に書かれています。

私が 「静止物も見えている。」と思う根拠は、
①動かない物も食べる。
カッコちゃんは、死んで動かないコオロギも食べました。(ピンセット法ではありません)
Aさんのカエルは動かないハエを食べたそうです。
コメントを下さるSさんのカエルは、自分の糞を食べて、吐き出したそうです。
糞は匂いも違うから、見えたからこそ間違えて食べてしまったのではないでしょうか。

②餌も匂いもない静止物体を認識している。
  自分のいつもいるカエルハウスを違う場所でも見ると直ぐに認識しました。
   虫もいない、匂いのない容器(コップ)も興味を持ち近づく。


③物体に跳び付く時は、ジッと凝視し正確に跳び付く。
  小さかったり、細い枝などにも跳び付く事が出来る。

以上から、「静止物は見えていない。」とはとても考えられません。

もう一度ネットで検索すると、↓

「彷徨えるサラリーマンの奮闘記」に

「生き物たちの不思議な超感覚」 森田由子箸に
網膜の神経ネットワークの働きを、ウサギと両性類のオオサンショウウオで調べると、同じように機能している。よってカエルも両生類だから、静止物も見えている可能性ある。」
との紹介記事がありました。

 「カエルは動くものしか見えない」を、餌のみの事としても考えられません。
 昨日、生きているのに動かないイモムシを見つけましたので、実験しました。
イモムシは動かなかったので実験開始しましたが・・・・。

残念、動かなかったイモムシが直前で動いてしまいました。
ちょっとした動きを素早く感知するものですね。

今日再度実験です。今回はイモムシを冷蔵して動けなくして行いました。


 イモムシは動かなかったのに、あっと言う間の出来事でした。

カッコちゃんは、飼育されているので、野生のカエルとは行動が少し違う事もあるかと思いますが、視力は同じはずです。  

2016年2月27日土曜日

動く物への興味

 アマガエルは、「自分より小さな物は追い、大きな物は逃げる。」と言われています。

確かに、小さな虫は必ず追います。
(動く小さな人工物を追うかの実験は食べると危険なのでできません。)

カッコちゃんは、時計の秒針が動くのに跳び付きました。
   秒針を見つめて ↓
 
    「あれ ?」 ↓
しかし、一回で餌でない事は学習しました。次の日は興味を示して見ていましたが、跳び付きませんでした。

次は大きな動く物です。
以前デッキにいるカエルに、天敵のイタチに似ているぬいぐるみを動かしながら近づけても、反応 しませんでした。カエルはぬいぐるみも私の一部と認識して逃げないのか、動物の臭いがしないので、逃げなかったと思います。
カッコちゃんは、常に私が動くのを見ているので、側で動いても、大きな物体(椅子・掃除機)など動かしても平気でいます。眠っている事さえあります。
ボールなど転がしても無視され続けました。
執拗に繰り返すと、↓
逃げる時は、対象となる物を見ないで、背を向けたままピョーンとジャンプして逃げますから、この時は、「うるさい ! 」と挑戦するかの様でした。

カッコちゃんは、背中や顎を撫でまくってもジッとしていて、私をある程度信用しているからでしょう。
    でも迷惑そうですね。↓

 余談
昨日守屋山(1631)に登りました。今年は雪が少ないです。 春は早く来そうです。

2016年2月25日木曜日

アマガエルの嗅覚はすごい

アマガエルの嗅覚についての詳しい文献が見つからず、分りません。

ヒキガエルは、繁殖のために生まれた池に戻るのは、来た道の匂いを記憶していて、それで戻れるのだそうです。 「カエルの鼻」 石居進 箸より
しかし、私は14年にプールからパパカエルを家にバケツで連れて来て、庭に放すとプールに戻っていました。 この時は、来た道の匂いは分らないはずです。

伝書鳩が、何百キロも離れた所から戻るのは、匂いを頼りに戻っているそうです。
我が家に連れて来たパパガエルも、プールから漂って来た匂いを頼りに帰ったと推測しました。
アマガエルの嗅覚は良いのかも知れません。

カッコちゃんに嗅覚の実験に協力してもらう事にしました。
しかし、アマガエルは無視を得意とします。匂いは感じていても、態度で示してはくれないと思いましたが。

方法
 ポリの透明コップを3ヶ用意し、一つ(A)は、コオロギの飼育箱に2日間入れ、コオロギをこすり付け臭いを付けました。
 あとの2ヶ(B, B′)は無処理で、匂いは付けないようにしました。

まず、カッコちゃんに、Aの匂い付コップにコオロギを入れ、匂いなしのB, B′と置き、コオロギの臭いがする中にコオロギがいる事を覚えてもらいました。
カッコちゃんは、少し横に動いてから真っ直ぐにコオロギ入りのAコップに行き、ご褒美のコオロギを食べました。

 次は、Aのコップも空にして、コップを並べ、どれに興味を示すか観察しました。
並べる順も換えました。  視覚は頼れません。 (私には無臭です)
(コップにはコオロギと書いてありますが、字は読めません)
コップを見てから、5分間は全く動きません。

5分後に、Aのコップの方向に体の向きを換えました。↓そして、左前足を振り上げる動作をし、次に右前足も振り上げる動作をしました。体も少し動き、緊張が高まっているようです。

 それから2分後、↓
すごいです。コップについた匂いをかぎ分けました。!

透明容器に虫がいる時は、虫に向かって跳び付き食べようと口を開けます。
今回は、コップに跳び付き、口は開けませんでした。
 
匂いはするけど、コオロギはいないと分っていたようです。中に入って探そうと思ったのだと推測しました。

 これで、アマガエルの嗅覚はすごい事が分りました。
虫を探す時は、嗅覚も使っているようです。

2016年2月23日火曜日

容器の形を記憶している

 カッコちゃんは、私が虫を入れているタッパーを見ると、空でも側に行くようになりました。
と言う事は、容器を記憶しているのでしようか。?

その容器の形を正確に覚えているのでしょうか。?

実験
いつも虫を入れている容器と、それと大きさなどは良く似ているが形が少し違う容器を並べておきます。
どちらも中は空です。両方とも事前に虫を入れて臭いは同じように付けておきました。

カッコちゃんはどちらに行くでしょうか。↓

全く迷う様子はありません。真っ直ぐいつもの容器に向かいました。↓
 側まで行きましたが、いつものように近づく事はしません。遠くから中には虫がいない事が分っていました。↓
物の形はしっかり記憶している事が分りました。

また、この容器も虫を入れるのに使用しています。 ↓
中は空ですが、縁に登って虫を探していました。 容器の記憶はできるようです。
この場合は、匂いも感じたかも知れません。
追記 2/24
 後日の実験で、匂いはかなり分る事が判明しました。 
 
容器の記憶は速いように思います。 

2016年2月22日月曜日

透明容器を認識できた

昨日の続き

カッコちゃんは、タッパーに入っている虫を、食べる方法が分りません。
タッパーを途中まで登っても、下に虫を見ると焦ってつられて下りて来てしまいます。

そこで、今度は反対に、タッパーの中にいる時、外に虫がいたらどうするのか実験しました。
 タッパーの中に居る事が嫌いで直ぐに出て来るなら、この実験は無意味ですが、中に入ると長時間ジッとしていて出て来ませんので、この実験は有効と考えます。
ジッとしている理由は、「この中に居ればまた虫が来るかも。」と考えているのだと推測します。
また食べた後はジッとしている事が多く、動きたくないようです。
  一匹食べた後中で動かないカッコちゃんに、見える所に虫を置きました。 ↓ 


さぁ !  カッコちゃんどうしたでしょうか。
 
その行動の早い事、 驚きました。
外の虫を見つけると急いで縁まで上がり、コオロギを容器から出すと跳び付いて食べました。
虫は容器の外にいる事、半透明な容器の存在を理解していました。

それで前に戻って、タッパーの外から、中のコオロギを食べられるかの実験です。
今まで数回しても中に入る事はできませんでした。
今回は、電灯を消して私も静かにして様子を見ました。
 カッコちゃんは直ぐに登り始めました。
 下の虫に気が付かなかったのか、暗いので集中できたのか、スムーズに縁まで登れました。↓
「 やったね  !」
 その後は、とても満足そうで中から出て来ませんでした。
そのうちに、ここで眠ってしまったようです。朝にはいつもの場所に戻ってました。
                  ドヤ顔のカッコちやん ↓
追記 2/23
 一日おいて再び同じ実験をしました。一度目は容器の外から食べようとしましたが、二度目は縁まで登り中に入って食べられました。 次の日も覚えていて中に入って食べられました。
学習できていました。素晴らしいです。

2016年2月21日日曜日

容器の中の虫は食べられる?

昨日のつづき
カッコちゃんは、透明な物体を認識できますが、虫がいるとその存在を忘れて、タッパーの中の虫を、外から食べようとします。

考えて、中に入って食べる事はできるのでしょうか。

実験開始
高さ16㎝のタッパーに虫を入れて置きます。
カッコちゃんは、外から食べようとします。(昨日のブログに動画あり)。
食べられないので反対側に行ったり、タッパーを登り始めますが、16㎝あるので登っている途中で下にいる虫を見ると、「あっ! 虫は下だ。」と下りて来てしまいます。
  (タッパーの高さが数㎝位なら中に入って食べられそうです。)
結局周りをウロウロするばかりで、5分以内では、中に入って食べる事はできませんでした。
長い時間かければ中に入れるかもしれませんが、あまり焦らすのは良くないので、5分位すると手に乗せて上から見せると、跳び込んで食べます。↓

この実験を数回しましたが、結果は同じで自分から中に入って食べる事はできませんでした。
そのうちに、「努力しなくても最後はもらえる。」と分ってしまったのか、努力する様子がだんだんなくなってきました。

そこで、タッパーは登り難いかも知れない。途中で下に虫が見えなければ、上まで登るかもしれないと、タッパーの中と外に木を置いて、実験しました。↓

 結果は同じでした。 真ん中あたりまで登っても、下に虫を見ると虫を追って下りて来てしまい、縁まで登る事ができません。そのうちにやる気をなくしてしまいます。↓
どうしたら分るでしょうか。 続きます。

2016年2月20日土曜日

透明な物体の認識

アマガエルは透明な物体、ガラス・プラスチック・ビニールなどを認識する事ができるのでしょうか。
これらは、アマガエルが主に暮す自然にはなく、またアマガエルにとっては最近に現れた物です。

答は、「できる」です。
透明な物体を始めて見た時から、理解できるかは分りませんが、1~2回で覚えます。
カッコちゃんを、透明なビニールで囲うと、透明な物体でもあると認識して跳び移ります。

認識していなかったら落ちるはずですが、見事に貼りつきますから認識している事になります。
 
そして、ビニールがある時は、それを背にして休みます。ビニール側からは、天敵が来れない事を理解しているからです。
また、ビニールで仕切られている時は、近づいてゴソゴソしても警戒しません。

   ↓必ずビニールを背にします。

 しかし、食べられる虫を見てしまうと、この認識は見事に忘れてしまいます。
透明な容器に虫を入れて置くと、外から食べようとします。↓


無理ありません。
鳥も透明なガラスは、ぶつかり命を落とす事があります。我が家も何回も経験しましたので、ガラスには、恐ろしい猛禽類の写真を貼ってあります。これを貼ってから、ぶつかる事はありません。


人間でも、慌てたり、食堂の美味しそうな模型を見ていると、ガラスがある事を忘れてしまいます。

さて、カッコちゃんは、容器の中に虫がいる事を認識し食べる事ができるでしょうか。
続きます。

2016年2月19日金曜日

指トントン

2015年度のプール観察は終了しました。
2月末までは、観察したちょっとしたエピソードを書きたいと思います。

2014年11月12日のブログ「アマガエルの指(5)癖?」で、クロちやんと言うカエルが、後足の第4指だけを、トントンと床を叩くようにリズミカルに動かす。
動かす時は、①餌を狙う時②糞をする時③お風呂を覗いている時などと書きました。
    ↓ 後足の一番長い指だけ、床をトントンと叩くような動作をするクロちゃん

この動きは何を意味するのか、癖 運動 遊び ?
コメントで、「癖か、遊びかも知れない。」とのご意見も頂きました。

その後このような動作をするアマガエルは見ませんでしたが、カッコちゃんが良くするようになりました。
それは決まって、餌を狙いジッと見て動くのを待っている時です。↓
後ろ足の指を見て下さい。 左タッパーに蜘蛛がいます。よそを見ているようですが、
左目でしっかり蜘蛛を見ています。
カッコちゃんもすると言う事は、カエルには見られる動きのようです。
カッコちゃんは、虫を狙う時しかしません。
人は、第4指は動かし難いですが、考え事や手持無沙汰の時などこのような無意味な動作をする事があると思います。
アマガエルも同じでしょうか。

2016年2月16日火曜日

卵発生

昨年産卵を観察できましたので、卵の発生経過を観察しました。
画像は簡単なデジカメなので、鮮明ではありませんが、ぼんやりとは見る事ができます。
そして、温度による発生の違いも観察しました。

6/4日夜 プールのカップルシイタケ君とイちゃんに来てもらい、
6/5日 11:20から産卵が始まりました。

 11:20~30分に産卵された卵数個をタッパーに入れ水温23℃に保ち、30ヶほどは発泡スチロールに入れ外に置きました。 (産卵時間は11:30として計算しました。)
      
 6/5 当日1日目
13:05   約1時間30分後  2つに分割しました。18分後4分割したように見えます。
13:56 、みぞが深くなっているので、8分割したと思います。
 更に分割して4時間後にはひび割れたように見えます。
 6時間経つと分割は多くなり見えなくなりました。
 

 6/6  2日目
大きなミゾができていました。
急激に変化しています。

6/7 3日目  孵化 
 8:30 まだ受精膜の中にいますが、盛んに動きます。
 23時 受精から2日と約12時間受精膜から出て、孵化しました。
参考 文献 ↓

 受精と発生 - Hi-HO
www.max.hi-ho.ne.jp/lylle/seishoku2.html   より転用させて頂きました。
「アマガエルのヒミツ」秋山幸也では20℃以上あれば2日で孵化するとありました。
我が家では、少し遅れました。

 水温と発達の違い
 23℃に保温した場合と、外気温(17~20)と比べました。
    受精から約 26時間後 ↓ 
    受精から2日と4時間 ↓
外気温では孵化までに、5日かかり、23℃と比べると約倍の時間がかかりました。

動けないこの時期の遅れは自然界では厳しいです。
4月と5月初めに産卵される卵は少ない事と、孵化に時間がかかる事で天敵のリスクはとても高くなると思いました。

2016年2月13日土曜日

2015年プールに集まった数

2015年繁殖期にプールに集まっていたアマガエルの数を調べました。

期間   4/5~ 4/27      5/19~  7/20 (プール清掃まで)
     最盛期は観察できなかったので、あまり参考にならない。
時間  20~22時の間 (オスは20時にはほとんど来る事から)
方法  ①カウンターで数える
       まず双眼鏡でプールの中にいる数を確認し、プールの縁を歩きながら数える。
        中で泳いでいるカエルは常に注意して、二重に数えない、見落とさないようにした。
     ②次に、一匹づつ位置をメモして、写真に撮り、パソコンの画像から数える。
       (数えている間に移動した個体を二重に数えないため。)
       これを、時間をおいて2回した。
     ③ ①と②から数を決定する。
 計測誤差
    画像より個体識別するため実際の数より少ない事はないが、見落としや観察時間以降に来    るカエルもいる事から、この数値よりやや多い事は考えられる。
    特に、約20匹以上の日は見落としの可能性がある。

2014年
 
  感想  
  15年の一番多い日は、39匹 14年は34匹でほぼ同じでした。
  暴風雨の日は少なかった。

  大人のカエルの数は同じなのに、上陸したカエルの数はとても少なかった。

2016年2月10日水曜日

潜在的繁殖速度

潜在的繁殖速度とは、
「1回の繁殖から、次の繁殖までにかかる潜在的時間」でアマガエルはオスが4日、メスは23日とネットの情報にありました。
この「潜在的繁殖速度」の詳しい事は解りませんが、カップルになったオスは次の日は休むのか、合唱に参加するか調べました。

カップルになり個体識別できたオスは、15匹でそのうちカップルになった次の日も来ていたのは、8匹、お休みは7匹でした。
特に前半の4,5月は全匹(5匹)次の日も合唱していました。 6月以降にカップルになったオスはお休みする傾向が見られました。 (8日のブログオスの出席表参照)
これは偶然かも知れませんが、6月になると疲れてきたのか、「メスも少なくなるから」と意欲が薄くなったのでしょうか。

家に来てもらい産卵したフとY君は、メスと離れた直後、再びラブコールを始め、威嚇までしていました。
 繁殖行動直後すぐにラブコールするフとY君 (15年5/31のブログ)

家で産卵した卵の受精率は、大きな差がありました。
フとY組の卵はほとんどが孵化し、池に放すまで成長したのは、619匹でした。
シイタケ組ともう一組は、受精した卵は半分以下で、二組合わせても孵化したのは300位、池に放すまでになったのは、264匹でした。
家では発泡スチロールの箱で産卵するので、受精率は良いはずですが、大きな差が出ました。
受精率が悪いのはオスに原因があるのかも知れません。
潜在的繁殖速度4日と考えると、直後や次の日も鳴くのは、能力がなくても合唱するのかも知れないと思えました。(仮説です。)

メスは、5,6月は発見した時にすでにカップルになっている事が多く、背中が見えないので、多くは個体識別ができません。
5、6月は単独でいるメスを見る事は少なかったのですが、7月からは一日1~2匹の単独メスを見ました。2回目の産卵時期なのかも知れないと思いました。 しかし、カップルになっていたかは確認できませんでした。この時期はプールでは産卵されても育ちません。保護すれば育ちます。

メスで二回見たのは、ユミちゃんで1回目6/10   2回目7/2 日の22日後で、潜在的繁殖速度と合っていました。

2016年2月8日月曜日

プールへの出席簿

2015年 プールに繁殖行動に来るオスは、個体別にみると、どの位の期間、何日位通って来るのか調べました。

調査期間は、4/5~4/27  5/19~7/20の76日間、(20~22時) 最盛期は観察できませんでしたので、正確な結果は出ませんが、少しは参考になると考えます。

方法は、プールに来ていたカエルの背中の写真を撮り、模様で個体識別し名前を付け、何日に来ていたかまとめました。画像よりまとめていますので、写真に撮れなかった個体は、来ていても見落としている可能性はあります。時間を換え2回撮影し、泳いでる個体は、縁に来るのを待ち撮影しました。観察後に来た個体は見落としになっています。

最盛期の3週間を除く76日間で、延べ総数大よそ1259匹でした。 丁寧に数えましたが、見落としや観察後に来たカエルの事を考慮すれば、この1~2割は多く来た可能性はあります。
延べ総数1259匹のうち、個体識別できたのは、207匹 約80%でした。このうち120匹は、1~2回プールに来たのみで、3回以上来たのは、87匹でした。この87匹の出席日を表にしました。
 2015年 プールに繁殖行動に来たオスの出席日 ↓  黄色の★は結婚できた日
上の表の上の部分の拡大 4,5,6月に来ていたオスガエル ↓
下の部分の拡大 5月19日以降に来ていたオスガエル ↓
分った事
 4月~7月まで通っていたオスは2~3匹で、4月からいた個体の半分は、4週間で来なくなった。
 残り半分も6月の中頃には来なくなった。
 5月末からは、新しいカエルがだんだんと来るようになったが、多くは2~3週間で来なくなった。
 来る時は続けて来る事が多く、特に来始めは続けて来る事が多かった。

  
 4月~7月まで通って来たカエルは、カサ君とキョウリュウ君の2匹だけでした。
  カサ君は、4/22~7/16までの長い間来ていました。やや大き目でリーダーとまで行きませんでし  たが、声も姿も美しいカエルでした。↓
  あまり喧嘩している姿は見ませんでした。もちろん結婚できました。
キョウリュウ君  4/21~7/3日まで通って来て、いつも発泡スチロールにいました。
 小さいのに大きな声で鳴き、努力の甲斐あり、結婚できました。 ↓

一番の皆勤賞は、フとY君で、5/19~6/25はほぼ毎日、その後も7月中まで来ていました。
(5/19前より来ていた可能性大です)

 このプールには最盛期を除いても大よそ250個体以上は来ると推測できました。そのカエルたちは一度にプールに集まるのでなく、日をずらして来ていました。一度に200匹も来れば、大混乱になるでしょう。 
4月初めは大きなカエルが多く、7月になると小さなカエルが多くなりました。小さなカエルは、4月に行っても勝ち目はないと思っているのでしょうか。

6月の中頃から来始めるカエルがいますが、5月の中には冬眠から覚めているはずなのに、なぜ直ぐに来ないのでしょうか。またそれまで何処にいるのでしょう。
私の畑や庭には、5月末まで大人のカエルはいません。冬眠から覚めると、直ぐに繁殖場に行くと思っていました。
私の家には、大人のカエルは5月末から来始めますので、この表と合っています。
また、昨年家で暮した1歳の若いウサ君とコマ君は、5月末から家に来ていて、6月中~8月7日までいませんでした。小さなカエルは遅くに行くと言う事も合っている様に思えます。

そして、不思議で心配な事があります。2014年に個体識別して覚えた個体60匹に一匹も合えなかった事です。 全て死亡したとはとても思えません。
上の二点から、ある仮説が浮かびました。「オスガエルは、繁殖場所を換えているのではないか 。」と言う事です。今後の課題になりました。

上手にまとめられなく、解り難く申し訳ありません。

2016年2月4日木曜日

個体識別

プールにいたアマガエルを、可能な限り個体識別しました。
一匹づつ写真から模様をスケッチし、名前を付けて覚えます。頭に模様を記憶し名前を覚えなければ、識別して観察する事はできません。
     スケッチ ↓
 
 スケッチした数は300以上となりましたが、同じ個体を違うと思い二重にスケッチしてしまったり、模様がはっきりせず使いものにならなかったりで、そのうちの約200枚、(匹)が分析できそうです。
同じような模様があるので、覚えるのは大変で時間がかかりました。
 同じような模様 ↓ 

そして、模様の色や濃淡は日で変化します。形は一生変わりません。
たとえば、ハヤブサ君 ↓ 20日後は別ガエルのようですが同じ個体です。

 ↓同じ個体です。ムと頭X君 7/9日の画像はなかなか分りませんでしたが、パソコンで拡大したり、手の模様やわずかな特徴から判断できました。

模様の様子が全く変わらず、とても判別が楽なカエルもいます。
今年の皆勤賞のフとY君 我が家のオタマたちのパパです。↓

泳いでいても、望遠で撮影すれば、可能でした。↓
 ホッチキスのシン君 ↓ (何でも名前にしてしまいます。)
 
昨年プールで数えた延べ総数は、76日間 1259匹でした。
4月は模様もはっきりしているので、93%識別できましたが、7月になると模様も薄くなり、若い小さなカエルが多くなるので、57%しか識別できませんでした。

2016年2月1日月曜日

メスの皮膚色

繁殖期のプールでの観察は、一匹づつ写真に撮りました。
その画像から個体識別をすれば、いろいろな事が分ると考えているからです。

一匹づつの模様を見ていて、ある事に気付きました。
それは、メスは背中の皮膚の色がくすんだような独特の色をしている個体が多い事です。

まず、普通のカエル (これはオス)を見て下さい。
多くは、このようにくすんではいません。↓

次はメスです。 黒や茶色がかりくすんだような感じです。↓
喉は白くて綺麗です。

同じくくすんだ感じのメスです。


くすまない綺麗なメスもいますし、くすんだ色のオスも極僅かいましたので、はっきりとは言えませんが、くすんだメスが多い傾向がありました。
メスを見分けるのに役立ちそうです。

昨日庭の福寿草が咲いていました。 例年よりとても早い開花です。

 今日は雪。この石垣に近い花壇の下は、カエルが眠っているかも知れません。