2016年12月26日月曜日

近くで過ごす理由

前回のブログで「アマガエルは強い危険を感じると仲間の上に乗る」と書きました。

23日 ナツは強い危険を感じ、アリの所に行き頭の上に乗りました。その後も近くで過ごしました。

     次の日24日も アリの近くで過ごすナツ  ↓
 

 アマガエルは単独行動なのに、なぜ近くで過ごす事があるのか。?

2012年のニュートンに「なぜ魚は群れる?」との記事がありました。 ↓
京都大学 益田玲爾教授によると、魚が群れる利点は、
 ①単独時より食べられる確率が下がる。
 ②情報量増大 ( 天敵や餌を発見する)
 ③繁殖
 ④学習  (餌の捕り方や天敵に襲われる事を学ぶ)
    2012年9月発行 ニュートンP100~引用


  アリとナツの二匹は、餌を捕る時や食後の散歩でも相手の行動を見ていて真似をしています。
アマガエルが集まるのは、この魚の群れる理由と同じなのではないでしょうか。
しかし、この本能が強ければ、アマガエルも群れるはずですが群れはしません。

哺乳類の群れで過ごす動物は、このような利点に協力(共同)や愛情がプラスされていると思います。

今までの観察で、危険を感じた時に仲間の近くに行く行動は、仲良しガエルだけに見られました。
それは、仲良しガエルは観察する時間が長く、野生のカエルは短いので発見できなかったかも知れませんが。
仲良くなるのは時間と個体差(性格)が関係します。アマガエル同士でも初対面はお互いに警戒する事が多く、たとえ近くで過ごしても長くは続きません。 他ガエルが近くに来ると逃げるカエルの方が多く観察しています。

アリとナツが近くで過ごしたい理由は、魚の様な本能だけでなく、なにか親愛の情があるのかも知れません。

25日 アリはパイプにいましたが、ナツに近づき、
 
 近くに決めると、 ↓

今度は、ナツがアリの直ぐ側に行きこのまま夜まで過ごしました。↓
 
 可愛いく、微笑ましいです。

2 件のコメント:

  1. お転婆様

    セミが群れて鳴くのは特定されないようにしているらしいですし縞馬も群れてあの模様なのは狙いをつけられないようにしているらしいです。

    モリアオガエルが産卵中に次から次へとヤマカガシに襲われるショッキングな動画がありましたが(確かにその隙に逃げているカエルもいましたが)アマガエルの場合はどうなんでしょうね。

    敵の早期発見には役立ちそうですが、上に乗っかってしまったら逃げるのも難しそうです。

    コメリのアマガエルなんかは単に明かりに虫が来るから集まっていたようにしか見えませんでした。しかも思い思いに距離を取っていました。
    やはりわざわざ付いて行くのは一緒にいると安心とかあるんじゃないでしょうか。

    それにしてもお転婆様のアマガエルはいろいろな発見がありますね。

    うちはそこまでの発見はないです。

    先日は急に暖かくなってアマガエルもモリアオガエルも出てきてしまいました。
    気候不順はアマガエル飼育に困ってしまいます。

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    1. スクワイヤー様

      >セミが群れて鳴くのは特定されないように・・
      そうですね。一匹で鳴くと見つかり易く危険ですね。
      そう言えば繁殖期のプールでも一匹では鳴いていませんでした。一匹ならメスに選ばれる確率は高くなりますが、その分危険ですから鳴かないのでしょうか。

      >縞馬も群れてあの模様なのは狙いをつけられないように・
      そのための縞ですか。生物は色々と工夫して成功したものが生き残っているのでしょう。

      >モリアオガエルが・・・ヤマカガシに襲われる
      残酷ですが、仲間の犠牲により生き延びられる事が多いのでしょう。アマガエルも変態中などまとまっているのは、捕食される確率を下げる理由もあると思います。
      今回のナツの行動はそれが一番の理由の様に思っています。

      >上に乗っかってしまったら逃げるのも難しそうです。・・
      乗ったカエルは逃げられますが、乗られた方は不利です。
      悪く考えればそれが目的? とすれば仲間を裏切る行為ですが、動物とすればそれも仕方ないですね。

      コメリや自動販売機に集まるのは、虫捕りのためと思いますが、野原でも集まっている事がありますし、庭のツツジの木に集まっていた事がありました。虫だけでなく安心できるのだと思います。虫以外の一番の理由は安心でしょうか。

      私が発見できるのは、アマガエルの飼育ケースにしては広い空間で飼育している事、23~6時以外は解放で自由にしているからと思います。夕方つい立から部屋に出て来てからの行動を観察していると色々と分り面白いです。

      スクワイヤーさんの場合は、私にはない発見があると思います。また教えて下さい。

      寒暖の差があると、冬眠する動物は大変でしょうね。私が梅の木の下に冬眠させたミカは、出て来た様子はありません。
      全てのカエルが無事春を迎えられる事を祈っています。

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