2015年12月28日月曜日

繁殖期メスの行動

昨日のつづき
前回はメス(いちこ)のプールにおける2時間の行動を追いました。
いちこはプールに到着すると直ぐにプールに跳び込み、プールの中から縁や壁で鳴くオスの声を聞き、目星をつけたオスの近くに行き様子を伺い、また水に戻り次のオスを見に行く、この行動を6回繰り返しました。 

今年の観察では、 
メスプールの中や縁から、まず声でオスの候補を選び近くに行き見て回る。そして気に入ったオスが見つかると自分から求愛する。
この様子を3匹観察しました。他にカップル誕生まで行かなくても、このような行動をしているメスを3匹観察しました。

メスオスを選ぶと抱きつく様な態度を取ります。オスは求愛されたと知り、背中に乗り、落ちないように体勢を整えます。それまでメスはジッとしています。↓

一度でしっかりしがみつくのは難しいので、メスはこの時に拒否できます。
ですから、気のないメスを射止める事は難しいようです。
メスオスに近づき、オスが背中に乗ろうとすると、メスオスを蹴飛ばして逃げたケースも2回見ました。これは急に心変わりがしたのか、うっかり気のないオスに近づいてしまったのだと思います。ドタキャンされたオスは決して後を追う事はしません。追っても無理ですから。

メスは産卵当日でなくてもプールに来ます。 吸水目的か下見かは分りません。
プールに来ても暫らくすると帰ってしまいます。 オスに気付かれる事はありませんでした。
  早くに帰るメス ↓

オスオスの背中に乗ってしまうのは、オスが近くに来た時にメスに求愛されたと早合点してしまうようです。

次回は、このメスの行動を踏まえて再びオスの行動を検討します。

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