2015年1月5日月曜日

アマガエルの合唱の期間

               あけましておめでとうございます。
                   今年もよろしくお願いします。

我が家で暮らすアマガエルが、生まれたと思う田んぼです。↓(本日撮影)
山は、中央アルプスの南部です。お正月に雪が10㎝ほど積もりましたが、ほとんど融けました。
雪は少ないですが、寒い所です。  黄色の丸の当たりに我が家はあります。


アマガエルの合唱の期間

西湘高校 (神奈川県西部)
 「真夏にアマガエルの合唱はなかった。」と言うテーマの研究がネットに出ていました。
それによると、
「田んぼでのアマガエルの合唱は、5月中旬から6月中旬が合唱のようであり、
その後は減り始め、7月の初めからは、全くではないが、あまり聞かれなかった。」
とあります。

昨年の合唱の期間をまとめてみました。
田んぼでの合唱の大きさは、測定する道具はないので、耳で聞こえた感じで正確ではありません。
プールでの合唱は、7月末以前は、鳴いていた数に比例したので、推定できた。

田んぼでの合唱
 田んぼ(B)は、水が4/26に入ると鳴き始め、5/6にピタリと鳴かなくなった。
 これは、ヤマアカガエルの産卵と、他のオタマジャクシが沢山いた事によると推測している。

田んぼ(A) (家の近く 上の画像の田)
 4/30 水が入ると、突然鳴き始め、大合唱の時は、家の中にいて窓を閉めても聞こえた。
 6/6   頃から窓を閉めていると、聞こえにくくなり、小さくなったと感じた。
6/18  2~3匹のみ鳴く程度になった。この頃から変態したカエルが上陸を初めた。
7/13  突然全く聞こえなくなった。田んぼに水がなかった。
7/20   再び少し聞こえた。田んぼに水が入っていた。
7/31   以降全く聞こえなかった。 水は入っていても鳴かなかった。

プールの場合
     鳴き始めの日は不明だが、5月前から鳴いていたとの情報あり。
5/27  34匹の大合唱で、威嚇の声も頻回に聞こえ、取っ組み合いの喧嘩も見られた。
     プールでは、カエルの数と合唱の大きさは、ほぼ比例していた。10匹以上いれば、大きく      聞こえた。波はあったが、続いていた。
7/27  プールがお掃除され、水が綺麗になり塩素臭くなった。 大きなカエルは少なく、小さいカエ     ルの割合が増え、声も小さく、とぎれとぎれの鳴き方で、全く熱意がなくなった。
8/~ 2~3匹ほんの少し鳴くだけ、いても鳴かないカエルがいた。
8/18  3匹いたが全く鳴かないので、観察終了とした。

 以上を正確ではなく、イメージ程度だが、図にして見た。 



 まとめ
田んぼでは、
 4月末頃に、水が入ると鳴き始め、6月初め少なくなり、水がなくなるとほぼ終了する。
 西湘高校の研究とほぼ同じであった。

 プールでは、同じく6月初め頃より、少なくなるが、7月27日プールの掃除が行われるまで、合唱は続いていた。産卵する環境があれば、7月も鳴くのだと考えられる。
 8月は、プールの水は、塩素臭く循環されていたので、環境があったと言えないので不明。
 
        塩素臭いプールで鳴くアマガエル ↓

 
 プールの掃除後は、小さい若いカエルが多かった。
3㎝以下なので、1歳と推定。繁殖能力はないかもしれない。

6 件のコメント:

  1. お転婆さま

    お疲れさまでございます。

    少し話題と異なりますが、理化学研究所が「カエルの合唱の法則」を発見したそうです。詳細は難しくて良く分からんのですが、個体どうしの間隔は1~3メートル離れているそうです。
    http://www.riken.jp/pr/press/2014/20140129_1/

    理化学研究所も面白いことをやるなと思いました。

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    1. 竹内様

      「カエルの合唱の法則」読みました。
      田んぼやプールで合唱を聞いていると、確かに輪唱しているのが分かります。危険を感じると一斉に鳴き止んだり、一斉に休憩したり、ずらしたりと、協力したり、かけひきをしたりしていて面白いです。
      アマガエルのコミュニケーションの深さを感じます。

      若いカエルは、上手に合わせられずに鳴いていて、合わそうと努力しているのが、可愛いです。
      また、わざとテンポを速くして、目立とうとするカエルもいます。これは、体力も技術もいりそうで、メスも引かれるのではないかと思いました。私も引かれました。(笑) 論文の終わりの方で「どのオスがメスに選ばれやすいか?」とありましたが、興味があります。

      サテライトオスが以外と多く、興味があります。
      アマガエルの世界は、力より知恵が勝つ事もありそうです。
      それで、「体は大きくならず、知恵が発達したのかな。」って、少し思いましたが、これは、妄想に近いですね。

      コメントありがとうございました。

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  2. お転婆さま

    ご返信ありがとうございます。

    私も、お転婆さんが仰る通りと思います。

    もしかしたら、もともとはすごくでかくて、進化しながら小さくなったとか。低燃費で効率よさそうですし(笑)

    高機能(タテ方向への移動能力、稲作普及に便乗することで生息域を拡大したり人の生活とコラボするなど「あれば使う」能力などなど)を進化させてきたというのが私の学説です。

    他のカエルなどと比較して脳の容量は小さいけれども、指先の発達とともに脳のクオリティが高くなっているのではないかと私は考えています。

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    1. 竹内様

      「進化しながら小さくなる」
      ヒキガエルは、メスを力で奪うと聞き、だんだんと大きく進化したと。
      一方アマガエルは、力ではないので、単純に大きく進化しないと思いましたが、「小さくなる」もないとは、言えませんね。

      アマガエルは、「体重が重いと、吸盤力が落ち、張り付く能力が落ちる」
      との文献がありました。
      また、4mの高さから跳び下りたのも見ましたが、重くなれば、跳び下りるのもできなくなると思います。
      野生で体重が重くなるのは、生命の危険が高くなります。

      昨年の夏、クロがあまり食べなくても生きられました。野生では、低燃費は重要だと思いました。

      アマガエルが家に棲むようになった事、「あれば使う」も、能力の進化、
      そして、指先を使う事により、また進化している事、解りました。

      今年は、アマガエルの行動に重点をおき、観察して見たいと思います。

      ありがとうございました。

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  3. お転婆さま

    生物進化に関しては、いろんな法則があり、様々な議論があります。それに、法則と言っても、種によって例外も少なくありません。

    イメージ的に、進化するとデカくなりそうと思う方は多いと思いますが、その現象を説明しているのが「コープの法則」なるものです。

    「フォスターの法則」は、孤立した島など特殊な条件下において、大きな種は進化して小さくなり、小さな種は進化して大きくなるというものです。

    フォスターの法則とは話題が異なりますが、恐竜(大型)から枝分かれして、鳥類(小型)に行き着いた生物もいますね。

    サイズだけで語れないのが、あまがえるの進化論だったりして。

    あまがえるの祖先が、どのような環境下で進化してきたのか、私も調べ始めたところです。

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    1. 竹内様

      「コープの法則」「フォスターの法則」ネットで調べました。
      おおまかですが、解りました。環境や種により、いろいろに進化する事が解りました。
      ゆっくりですが、進化についても調べて行きたいと思います。
      ありがとうございました。

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