2016年1月27日水曜日

プールでの上陸は過酷

プールで上陸する亜成体は厳しい現実が待っていました。

プールの縁と外側はコンクリートになっていてとても高温なります。 昼間の暑い時に縁に上ったり、コンクリートに出てしまうと、たちまち脱水になってしまいます。
戻る事も大変になります。

亜成体の尾はヒレがゼラチンのようで、乾いたところに付くと、貼りついて取れなくなり、大変危険です。

 飼育の亜成体が尾が貼りつき取れないで、犠牲も出ました。↓
 
 尾が邪魔で動きが悪いと、直ぐに蟻の集団に襲われ、命はありません。
生きているのに蟻の集団に襲われているのも見ました。蟻は追いましたが助かりませんでした。
コンクリートの上で犠牲になった亜成体を3匹見ました。↓
 とにかく尾があるうちにプールから離れるのは危険ですが、尾があるうちに外に出て行くようです。
 出ようとしている亜成体 ↓  大きな蟻が側にいます。

夜も危険です。哺乳類の天敵がいた形跡がありました。糞がありイタチのようです。

プールで観察していて気付いた事は、亜成体同士が集まっている事はありませんでした。
全て離れて一匹でいて、そして近づいて接写しても、逃げようとせずじっとしていた事です。
我が家の飼育の亜成体の多くは集まっていました。そしてカメラを向けただけで、それに気付いた亜成体が水に跳び込みます。すると次から次へと跳び込み逃げてしまいます。↓
 
 田んぼの場合も同じで、亜成体は集まっていて、一匹が跳び込むと後に続いて逃げます。
 プールは広く数がすくないので集まる事ができません。一匹でいると逃げるのが遅れリスクが高くなるように思いました。


プールに比べると、田んぼの環境は幸せです。
周りは草むらで高温になる事も、尾が貼り付く事もないでしょう。 もちろん土から吸水もできるので脱水もないでしょう。
 
 プールに比べれば、草に隠れられ、天敵にも見つかり難いでしょう。
 
それから気になったのは、種のようにな物が沢山ついている亜成体がいました。↓

何か分りませんでしたが、害はあるのでしようか。 
害はなくてもこんなものが付いたら可哀そうです。

プールの亜成体は過酷です。
次は、プールから出て行く(分散)の時を推測します。

4 件のコメント:

  1. お転婆様

    去年、アカガエルのオタマジャクシを飼育してカエルになると元いた場所へリリースしていたのですが、カエルが飛び出して直射日光下のコンクリートに落ちて死んでしまう事がありました。

    やはり初夏でも炎天下のコンクリートはかなり熱いようです。

    アマガエルはやはり集団で見張りをしているのですね。
    小さい頃から他のカエルの動向を見ているのっすね。大人のカエルもその性質は残っているのでしょうか。

    水生昆虫に上陸した時の過酷な環境、プールのアマガエルは試練が多いです。

    冬眠中のアマガエルチェックしました。水苔も入浴用のジャムの空き瓶に入れた水も凍っていました。ケースのはじで冬眠しているアマガエルは凍っていませんでした。(茶色く丸まっているのでどのカエルかはわかりませんでした。)

    他の2匹はどこに潜ったのか分からず見つかりませんでした。
    (一匹はもう一度持ち帰り蘇生しました)

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    1. スクワイヤー様

      アカガエルも早くケースから出て、命を落とす事があるのですね。
      私も飼育の場合、まだ2日目で尾が長いのに出て行くので、見つけては戻していました。そして保護場を作り出て行かないようにしたのです。
      本能には、「尾が長いと外は危険」と言う信号は組み込まれていないのでしょうか。それより、「分散」の本能が強く早く出ようとするのでしょうか。

      プールの縁とコンクリートは、かなり高温になります。特に縁は触れないほど熱いです。昼間は水際の壁か、浮遊物にいる事が多いですが、たまに縁に上がってしまうのがいて、命を落としてしまいます。
      縁が熱い事は、遺伝子には組み込まれていないでしょう。

      本によると「アカガエル・アマガエルは群れにならない。」とありますが、確かに群れはしませんが、集まる傾向があります。上陸して分散して行く時も小さなグループでまとまって行動しているのを見ました。
      また、成体カエルも、不安な時は他カエルの側に行きたいようです。集団でいた方が、危険は察知し易く、捕食される確率も低くなるからと思います。
      大人のカエルもその性質は残っていると、今回飼育して確信しました。
      今年の観察の課題です。

      今年プールでは、100匹位しか育ちませんでした。
      カップルは、50組以上はいたと思いますから、一組から2匹しか育たなかった事になります。個体識別から、オスは300匹以上が来ていた事が分りました。
      飼育では、一組から100匹以上カエルになりました。
      自然でもプールでは試練が多過ぎます。

      他の物が凍ってもアマガエルは凍らないと言う事は、体が凍り難いようになっているのですね。「アマガエルとくらす」の本には「凍ってしまった」と言うエピソードがありましたから、温度が-10℃以下位では凍るのでしょうか。

      蘇生できたなんてすばらしいです。良かったですね。
      やはり、人工冬眠は難しいですね。
      お話とても参考になります。ありがとうございました。

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    2. お転婆様

      書き方が悪くて申し訳ありません。
      アカガエルは尾が完全に消滅してからリリースしに行きました。

      逃がす時に跳ねて熱いコンクリートに落ちてしまいます。
      そして蘇生させたのは冬眠中のアマガエルではなく熱にやられたアカガエルです。

      アカガエルも尾がある内から身軽さを利用してケースの内側に貼り付いて上ったりはしますが、手足が動くと活動したくなるのでしょうか。

      冬眠中のカエルの体が凍りにくくなっているのは間違いないと思います。
      外に置いていた多肉植物は凍結していました。

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    3. スクワイヤー様

      こちらこそ、早とちりで申し訳ありません。
      「カエルが・・」と書いてありましたね。

      熱にやられたアカガエルも蘇生で来て良かったです。

      前足が出ると、逃げる準備として動きたくなるのかもしれません。また「プールは自然と違う、危険」と思い、早く外に出ようとするのかも知れないと、思いました。

      人間は、低温では直ぐに凍傷になるのに、あんなに小さくても凍らないのですね。
      今回飼育を始めて、手の上でジッとしている事がありますが、カエルの体はとても冷たいのに驚きました。部屋は20℃あるのでカエルの体も20℃になり、いろいろな物質と同じ温度感覚になると思っていましたが、カエルは氷のように冷たく感じます。保冷剤が解けた時の感じでした。
      多肉植物は-10℃では耐えれないのですね。
      残念でした。

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