2015年2月7日土曜日

オタマジャクシ発育曲線

田んぼやプールで、アマガエルのオタマジャクシを見ても、産卵後どの位なのか、分かりませんでした。
それで、実際にオタマジャクシを飼育して、その成長過程を記録しました。

オタマジャクシの成長は、水温・餌・密度・個体差が大きく関係し、水質・ストレス(外敵や飼育箱の掃除)・日光などにも、影響されるので、正確には判断できませんが、それらの条件を考慮すれば、参考になると考えます。

調査方法 

期間 2014年 7月6日産卵~8月15日前足出るまで

対象のオタマジャクシ 家で産卵した141匹のうち、数が多く標準と思われ、やや大きめなオタマ      ジャクシから3匹選びその平均。 同一個体と思われるのを選んだ。
    (小さいのを、対象外としたのは、野生では変態時に小さいカエルは見なかったので、自然で    は育たない可能性が高いと判断して、対象外とした。)
              
飼育方法

飼育箱  25×40㎝のハッポースチロールに約 50~60匹


餌    主に金魚の餌(テトラフィン) 煮干し(塩抜きしたもの)
      その他、 藁や水草、箱に付着した物を食べていた。
 水    田んぼと同じ川の水をビニールハウスに入れて、少し温めて使用。
      水は毎日三分の一交換。交換時に高い所から少しづづ落下させ、酸素を含むようにし       た。
日光   日光に当てると、藻が発生して水が緑になるので、日蔭に置いた。
ストレス 掃除は、毎日スポイトで底に溜まった糞やゴミを 吸い取り、
            1週間おきに、箱の壁や底を掃除した。できるだけ刺激しないようにした。
      畑の静かな所に置いた。 外敵なし。
測定方法 
      2週間までは容器にメジャーを入れ、写真から測定。 捕獲のストレスをさけた。 
     その後は、動くので、小さい容器に入れ、撮影し写真より計測 ↓
結果
以上の条件で飼育したところ、産卵から前足がでるまで36日~40日
その後完全に変態するまで約1週間かかった。
体長が長く大きいオタマジャクシほど早く前足が出るとは限らなかった。
その成長をグラフにした。 ↓ (写真はその日に測定したオタマジャクシの切り抜き)

図鑑(オタマジャクシハンドブック 文一総合出版)によると、変態まで1~2ヶ月と期間に幅がある。
西湘高校の研究「アマガエルの繁殖期間は短かった」では、前足が出るまでに、飼育下で34日との報告があった。この論文には、体長は書かれてないが、胴長は29日で14mmとある。
我が家は29日で16mmとやや大きかった。
我が家では、36日~とやや遅れたが大差はなかった。

感想

田んぼと飼育下では、条件が違うが、それを考慮すれば、参考にはなると思う。

参考文献
「オタマジャクシハンドブック」 文一総合出版 松井正文 解説
「アマガエルの繁殖期は短かった」 西湘高校 生物部 2005年 ネットより

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