2015年2月19日木曜日
2015年2月14日土曜日
106日間のオタマジャクシ
変態できなかったオタマジャクシ
飼育したオタマジャクシで、病気や原因不明で、変態できず死亡したのは、157匹のうち22匹の14%。 (4匹は事故)
※この病気・原因不明の死亡率は、今回は親ガエルが限られ、症例が少ないので、一般的に は当てはまらない。
これらのオタマジャクシは 、どんどんと成長が遅れ、2ヶ月過ぎても、頭胴部が特に小さく数mm、
体長も20~25mm以下でヒョロヒョロしていて、徐々に死亡した。
後脚は、全く見えないか、見えていてもとても小さく発達しなかった。
10月の3ヶ月を過ぎると数匹だけになった。
寒くなったので、ビニールハウスで保温したが、餌は食べる様子なく、痩せていった。↓
10月20日 最後のオタマジャクシが死亡した。
106日間オタマジャクシのまま生きた。
これらの成長が止まり死亡したのは、飼育方法に問題があったとは思えない。
追記 2/20
飼育密度が高いと変態できる率は少なくなるそうです。
飼育方法にも 問題があったかも知れません。
皮膚には、肉眼での外見上の異状は見当たらなかった。
先天性の疾患が主原因ではないだろうか。?
余談 尾が切れたオタマジャクシがいた。サワガニが犯人かも知れない。
本によると、両生類の尾や指は、個体差があるが、再生すると言う。
今回は再生した様子はなかった。日数が短かった事もある。
体格も良く普通のカエルになれ、分散して行った。↓
飼育したオタマジャクシで、病気や原因不明で、変態できず死亡したのは、157匹のうち22匹の14%。 (4匹は事故)
※この病気・原因不明の死亡率は、今回は親ガエルが限られ、症例が少ないので、一般的に は当てはまらない。
これらのオタマジャクシは 、どんどんと成長が遅れ、2ヶ月過ぎても、頭胴部が特に小さく数mm、
体長も20~25mm以下でヒョロヒョロしていて、徐々に死亡した。
後脚は、全く見えないか、見えていてもとても小さく発達しなかった。
10月の3ヶ月を過ぎると数匹だけになった。
寒くなったので、ビニールハウスで保温したが、餌は食べる様子なく、痩せていった。↓
10月20日 最後のオタマジャクシが死亡した。
106日間オタマジャクシのまま生きた。
これらの成長が止まり死亡したのは、飼育方法に問題があったとは思えない。
追記 2/20
飼育密度が高いと変態できる率は少なくなるそうです。
飼育方法にも 問題があったかも知れません。
皮膚には、肉眼での外見上の異状は見当たらなかった。
先天性の疾患が主原因ではないだろうか。?
余談 尾が切れたオタマジャクシがいた。サワガニが犯人かも知れない。
本によると、両生類の尾や指は、個体差があるが、再生すると言う。
今回は再生した様子はなかった。日数が短かった事もある。
体格も良く普通のカエルになれ、分散して行った。↓
2015年2月11日水曜日
飼育のオタマジャクシ変態の率
我が家で産卵し孵化したアマガエルのオタマジャクシは141匹で、孵化しないで腐敗した卵は、1ヶしか確認できませんでした。
25×40㎝の狭い箱での産卵だったので、受精率は良かったようです。
その141匹の中に、弱って救助したオタマジャクシ16匹を入れてしまったので、産卵から変態できた率は、不明です。
混ぜた状態157匹の変態率
変態できたのは、131匹 83% (変態後死亡も含む)
変態はできたが、とても小さく分散までに死亡したアマガエルもいました。↓
プールや田んぼで変態中の幼生カエルも多く見ましたが、小さいのは一匹も見ませんでした。
オタマジャクシハンドブックによると、変態時の体長は14~17mmと書かれています。
プールでは、20mm前後の大きなオタマが多くいました。
大きくしっかりしています。 ↓
田んぼのカエルもしっかりした大きなカエルで小さいのは見ませんでした。
自然の状態では、小さく弱いオタマジャクシは淘汰され、変態まで育たないのだと思います。
野生でのオタマジャクシが変態できる率は、数%~20%ではないかとの説もネットにありましたが、根拠は書かれていませんでしたので、はっきり分かりません。
追記 2/20
論文紹介
「囲い込み実験によるカエル類幼生3種の種間競争の検証」 豊田大輔 藤岡正博
より抜粋
「アマガエルは、変態時の湿重量については密度や種構成の影響を受けなかったが、変態成功率は、密度及び種構成の交互作用に有意な影響を受けた。」
変態成功率は、記載されていませんでした。
25×40㎝の狭い箱での産卵だったので、受精率は良かったようです。
その141匹の中に、弱って救助したオタマジャクシ16匹を入れてしまったので、産卵から変態できた率は、不明です。
混ぜた状態157匹の変態率
変態できたのは、131匹 83% (変態後死亡も含む)
変態はできたが、とても小さく分散までに死亡したアマガエルもいました。↓
プールや田んぼで変態中の幼生カエルも多く見ましたが、小さいのは一匹も見ませんでした。
オタマジャクシハンドブックによると、変態時の体長は14~17mmと書かれています。
プールでは、20mm前後の大きなオタマが多くいました。
大きくしっかりしています。 ↓
田んぼのカエルもしっかりした大きなカエルで小さいのは見ませんでした。
自然の状態では、小さく弱いオタマジャクシは淘汰され、変態まで育たないのだと思います。
野生でのオタマジャクシが変態できる率は、数%~20%ではないかとの説もネットにありましたが、根拠は書かれていませんでしたので、はっきり分かりません。
追記 2/20
論文紹介
「囲い込み実験によるカエル類幼生3種の種間競争の検証」 豊田大輔 藤岡正博
より抜粋
「アマガエルは、変態時の湿重量については密度や種構成の影響を受けなかったが、変態成功率は、密度及び種構成の交互作用に有意な影響を受けた。」
変態成功率は、記載されていませんでした。
2015年2月9日月曜日
オタマジャクシ成長の目安
オタマジャクシの日齢と体長の調査から、産卵後の日齢の目安表を作りました。
(前回のブログ参照)
但し、これは、私の地方(寒冷地)7月の気温で、飼育下によるものです。
これ以外の条件下では異なります。
日数から体長を推定する (測定誤差あり、大よそです。)
日齢 体長 頭胴部 長さ×幅
7日目 約 9mm前後 3×2mm
14日目 約 23mm前後 7.5×5mm
21日目 約 38mm前後 14×8mm
28日目 約 44mm前後 16×9~10mm
34日目 約 50mm前後 17×10~11mm
体長から日齢を推定する
体長 日齢
10mm 約 7日前後
20mm 約 12日前後
30mm 約 17日前後
40mm 約 23日前後
50mm 約 31日過ぎ
後脚や頭胴部の形から推定する
後脚が1mmほど見える 約 15日目前後
後脚に指が確認できる。(写真や拡大鏡で) 約 18日目前後
後脚の関節が曲がって見える。曲がった状態で3mm 約25日前後
曲がった状態で数mmほど 約28日目前後 ↓
急速に 後脚が大きくなり、目の下が膨らむ 約 30日目位から ↓
前足が皮膚の下に見え(写真で) 体の形が変る 約35日目~
昨年5月28日にプールで約20mmのオタマジャクシを見た。
この目安表で換算すると、産卵後12日前後 前足が出るのは24日後の6月21日前後と推定できる。
実際に6月21日に上陸を始めていた。
今後はこの目安表を検証して、より正確に修正したい。
(前回のブログ参照)
但し、これは、私の地方(寒冷地)7月の気温で、飼育下によるものです。
これ以外の条件下では異なります。
日数から体長を推定する (測定誤差あり、大よそです。)
日齢 体長 頭胴部 長さ×幅
7日目 約 9mm前後 3×2mm
14日目 約 23mm前後 7.5×5mm
21日目 約 38mm前後 14×8mm
28日目 約 44mm前後 16×9~10mm
34日目 約 50mm前後 17×10~11mm
体長から日齢を推定する
体長 日齢
10mm 約 7日前後
20mm 約 12日前後
30mm 約 17日前後
40mm 約 23日前後
50mm 約 31日過ぎ
後脚や頭胴部の形から推定する
後脚が1mmほど見える 約 15日目前後
後脚に指が確認できる。(写真や拡大鏡で) 約 18日目前後
後脚の関節が曲がって見える。曲がった状態で3mm 約25日前後
曲がった状態で数mmほど 約28日目前後 ↓
急速に 後脚が大きくなり、目の下が膨らむ 約 30日目位から ↓
前足が皮膚の下に見え(写真で) 体の形が変る 約35日目~
昨年5月28日にプールで約20mmのオタマジャクシを見た。
この目安表で換算すると、産卵後12日前後 前足が出るのは24日後の6月21日前後と推定できる。
実際に6月21日に上陸を始めていた。
今後はこの目安表を検証して、より正確に修正したい。
2015年2月7日土曜日
オタマジャクシ発育曲線
田んぼやプールで、アマガエルのオタマジャクシを見ても、産卵後どの位なのか、分かりませんでした。
それで、実際にオタマジャクシを飼育して、その成長過程を記録しました。
オタマジャクシの成長は、水温・餌・密度・個体差が大きく関係し、水質・ストレス(外敵や飼育箱の掃除)・日光などにも、影響されるので、正確には判断できませんが、それらの条件を考慮すれば、参考になると考えます。
調査方法
期間 2014年 7月6日産卵~8月15日前足出るまで
対象のオタマジャクシ 家で産卵した141匹のうち、数が多く標準と思われ、やや大きめなオタマ ジャクシから3匹選びその平均。 同一個体と思われるのを選んだ。
(小さいのを、対象外としたのは、野生では変態時に小さいカエルは見なかったので、自然で は育たない可能性が高いと判断して、対象外とした。)
飼育方法
飼育箱 25×40㎝のハッポースチロールに約 50~60匹
餌 主に金魚の餌(テトラフィン) 煮干し(塩抜きしたもの)
その他、 藁や水草、箱に付着した物を食べていた。
水 田んぼと同じ川の水をビニールハウスに入れて、少し温めて使用。
水は毎日三分の一交換。交換時に高い所から少しづづ落下させ、酸素を含むようにし た。
日光 日光に当てると、藻が発生して水が緑になるので、日蔭に置いた。
ストレス 掃除は、毎日スポイトで底に溜まった糞やゴミを 吸い取り、
1週間おきに、箱の壁や底を掃除した。できるだけ刺激しないようにした。
畑の静かな所に置いた。 外敵なし。
測定方法
2週間までは容器にメジャーを入れ、写真から測定。 捕獲のストレスをさけた。
その後は、動くので、小さい容器に入れ、撮影し写真より計測 ↓
結果
以上の条件で飼育したところ、産卵から前足がでるまで36日~40日
その後完全に変態するまで約1週間かかった。
体長が長く大きいオタマジャクシほど早く前足が出るとは限らなかった。
その成長をグラフにした。 ↓ (写真はその日に測定したオタマジャクシの切り抜き)
図鑑(オタマジャクシハンドブック 文一総合出版)によると、変態まで1~2ヶ月と期間に幅がある。
西湘高校の研究「アマガエルの繁殖期間は短かった」では、前足が出るまでに、飼育下で34日との報告があった。この論文には、体長は書かれてないが、胴長は29日で14mmとある。
我が家は29日で16mmとやや大きかった。
我が家では、36日~とやや遅れたが大差はなかった。
感想
田んぼと飼育下では、条件が違うが、それを考慮すれば、参考にはなると思う。
参考文献
「オタマジャクシハンドブック」 文一総合出版 松井正文 解説
「アマガエルの繁殖期は短かった」 西湘高校 生物部 2005年 ネットより
それで、実際にオタマジャクシを飼育して、その成長過程を記録しました。
オタマジャクシの成長は、水温・餌・密度・個体差が大きく関係し、水質・ストレス(外敵や飼育箱の掃除)・日光などにも、影響されるので、正確には判断できませんが、それらの条件を考慮すれば、参考になると考えます。
調査方法
期間 2014年 7月6日産卵~8月15日前足出るまで
対象のオタマジャクシ 家で産卵した141匹のうち、数が多く標準と思われ、やや大きめなオタマ ジャクシから3匹選びその平均。 同一個体と思われるのを選んだ。
(小さいのを、対象外としたのは、野生では変態時に小さいカエルは見なかったので、自然で は育たない可能性が高いと判断して、対象外とした。)
飼育方法
飼育箱 25×40㎝のハッポースチロールに約 50~60匹
餌 主に金魚の餌(テトラフィン) 煮干し(塩抜きしたもの)
その他、 藁や水草、箱に付着した物を食べていた。
水 田んぼと同じ川の水をビニールハウスに入れて、少し温めて使用。
水は毎日三分の一交換。交換時に高い所から少しづづ落下させ、酸素を含むようにし た。
日光 日光に当てると、藻が発生して水が緑になるので、日蔭に置いた。
ストレス 掃除は、毎日スポイトで底に溜まった糞やゴミを 吸い取り、
1週間おきに、箱の壁や底を掃除した。できるだけ刺激しないようにした。
畑の静かな所に置いた。 外敵なし。
測定方法
2週間までは容器にメジャーを入れ、写真から測定。 捕獲のストレスをさけた。
その後は、動くので、小さい容器に入れ、撮影し写真より計測 ↓
以上の条件で飼育したところ、産卵から前足がでるまで36日~40日
その後完全に変態するまで約1週間かかった。
体長が長く大きいオタマジャクシほど早く前足が出るとは限らなかった。
その成長をグラフにした。 ↓ (写真はその日に測定したオタマジャクシの切り抜き)
図鑑(オタマジャクシハンドブック 文一総合出版)によると、変態まで1~2ヶ月と期間に幅がある。
西湘高校の研究「アマガエルの繁殖期間は短かった」では、前足が出るまでに、飼育下で34日との報告があった。この論文には、体長は書かれてないが、胴長は29日で14mmとある。
我が家は29日で16mmとやや大きかった。
我が家では、36日~とやや遅れたが大差はなかった。
感想
田んぼと飼育下では、条件が違うが、それを考慮すれば、参考にはなると思う。
参考文献
「オタマジャクシハンドブック」 文一総合出版 松井正文 解説
「アマガエルの繁殖期は短かった」 西湘高校 生物部 2005年 ネットより
2015年2月2日月曜日
鼻先が黒くなった謎
産卵のために家に来てもらったアマガエルが、産卵を終えた次の日、鼻先が黒くなっていました。 メス↓
オス ↓
来てもらった7月5日は、黒かったか確認していませんが、このように鼻先が黒いアマガエルは見た事なかったので不思議に思っていました。
しばらくして、
コメントで「アマガエルとくらす」 山内祥子著の本を紹介していただき、購入して読みました。
その中に
「 水槽のガラスに鼻をうったりして鼻先をいつも黒くしていました。」と書いてありました。
鼻先が黒くなっていた謎が解けました。
アマガエルは産卵の時は、頭を下にするそうです。産卵のための容器が、ハッポースチロールの箱で、水は深さ10㎝以下だったように思います。田んぼは浅いのでそれで良いと思ったのです。
頭を下にした時か、箱の縁に当って黒くなったのでしよう。可哀そうな事をしました。
次回から、もう少し水を深く入れたいと思います。
人間は、肌を打つと、内出血して紫色になりますが、アマガエルは黒くなるようです。?
オス ↓
来てもらった7月5日は、黒かったか確認していませんが、このように鼻先が黒いアマガエルは見た事なかったので不思議に思っていました。
しばらくして、
コメントで「アマガエルとくらす」 山内祥子著の本を紹介していただき、購入して読みました。
その中に
「 水槽のガラスに鼻をうったりして鼻先をいつも黒くしていました。」と書いてありました。
鼻先が黒くなっていた謎が解けました。
アマガエルは産卵の時は、頭を下にするそうです。産卵のための容器が、ハッポースチロールの箱で、水は深さ10㎝以下だったように思います。田んぼは浅いのでそれで良いと思ったのです。
頭を下にした時か、箱の縁に当って黒くなったのでしよう。可哀そうな事をしました。
次回から、もう少し水を深く入れたいと思います。
人間は、肌を打つと、内出血して紫色になりますが、アマガエルは黒くなるようです。?
登録:
投稿 (Atom)