2019年12月1日日曜日

オタマジャクシは夜行性?

アマガエルは夜行性ですが、オタマジャクシも夜行性でしょうか。?

今年、オタマが夜行性か、ミニ田んぼで観察しました。
 観察結果 (5月産卵で田んぼの場合)
この地方の田んぼは、オタマ成長前期の5月、夜間は水温が低くなるためほとんど活動せず、昼間水温が上がると餌を食べて活動していた。
 成長中期の6月前半頃は、昼間の活動の方が多いが、夜間も水温が上がると徐々に活動するようになった。
後期の6月後半は、昼も夜も活動するが、徐々に夜に活動する日が多くなり、前足が膨らむ頃から上陸が開始すると完全に夜行性となった。
    成長前期      昼に活動  
    成長中期      昼に多く活動するが、水温が高いと夜も活動
    成長後期      夜の活動が多くなるが、昼間も餌は食べる
    前足が出る頃~上陸 夜に多く活動し 夜行性と言える

観察の様子
成長過程前期  孵化後10日位  5/20~5/30 夜間の水温 約17~14℃ 
 昼間は盛んに餌を食べるが、夜間は水温が下がるため活動しない
  陽が当り 水温が約18℃位になると少し食べ始め、20℃で良く食べる ↓

 成長過程中期 孵化後10~20日     6月初~中頃 夜間約20~17℃
  昼間の方が活動的で盛んに食べる。↓ 

 夜間は、水温の影響を受け、水温が低い(約18℃以下)ジッとして餌は食べない
 田んぼの深い方にいる事が多い
 
暖かい日の夜は、夜も食べるオタマが出始めるがジッとしている方が多い。↓
固体差があるのか、食べたり休んだりしているのか。

孵化後15日位からは、夜間の水温により食べる日と食べない日があるが、
 日により20℃あっても食べない時や、昼間でも30℃を越えると食べなくなった。
良く食べるのは水温が関係するだけではなく良く分らない。
 孵化後18日 昼間盛んに食べる ↓      18日は寒く夜間はあまり動かない ↓

成長過程後期 孵化後30日 6/20~末  (水温20℃以上)
  夜の方がやや活動的になるが昼間もご馳走は食べる  ↓

 昼間も少し食べているが ↓        夜の方が盛んに食べる ↓
前足が出る頃~上陸 孵化後40日~ 7月~ 夜に活動的で夜行性と言える
 ↓昼間はジッとしている  餌も食べなくなる
 
  上陸すると昼はあまり動かない ↓夜になると田んぼから出て周りを動く↓


 感想 追記
 オタマジャクシが昼間活動するか、夜に活動するかは、水温・天気に左右される。
良く食べる温度は約20℃~27℃位で雨の日はあまり食べていなかった。
固体の生育は2週間もの差が出るので、中期・後期の区別が正確にできない。
餌の種類や与える時間にも影響した。オタマは鯉の餌と魚は与えた時に良く食べ、古くなると食べが悪くなる。野菜やイモの茎は古くなると食べる。
などから田んぼでの観察では、夜行性か昼行性かは正確には分らなかったが、 水温や環境、餌により昼でも夜でも適応していると思う。
  これは↓成長中期の観察だが、この頃は色々で分らない不思議な事が多かった。

 オタマジャクシが夜行性か観察するには、飼育下で同じ個体を、水温や餌など一定にして観察しないと分らない、と思う。

これで今年のブログは終わります。