帰巣本能
カエルとは、帰る(かえる)からきている。 と言う。
ニホンアマガエルは、繁殖期になると生まれた田んぼに集まる(帰る)そうです。
では、昼間の居場所にも帰える事ができるのでしょうか。
9月5日の事です。
チビカエルのケロクが、ケロジの居場所に行くようになったため、家の下の畑に放しました。
放した時のケロク ↓
その畑から家までは、30m以上あり、途中ネットやハウス、石垣も2箇所あり、小さいカエルにとっては、
帰るのは困難と思いましたが、
次の日には帰って来ました。 背中の模様でケロクに間違いありません。
9月16日 その後もケロクは、しつこくケロジを追いまわすので、さらに遠くの荒地に放しました。
そこは、100mは離れていて、木もある荒地で、石垣もあり、帰れないと思いました。
しかし、次の日は帰って来ました。
9月17日 私は、留守にするため、どうしてもケロクに帰って来て欲しくありませんでした。
さらに遠く、田んぼや道路を越えて300m以上離れた場所に放しました。
その後は、留守にしてしまったのではっきりわかりませんが、姿は見ませんでした。
カエルは障害物があっても、100m位は帰ってくる事が分りました。
地図もなく、磁石もなく、記憶もない場所をどうして帰れるのでしょうか。
凄いですね。 不思議です。
お転婆さま
返信削除またまた古いブログに関する質問で恐縮です。
ケロク(生まれて間もない?)が、大人のケロジを追い回す理由は何だったのか、とても興味があります。
何を求めていたのでしょうか??
今から当時を振り返っていただいて、何か思いついたことがございましたら、コメントお願いいたします。
竹内様
削除古いブログまで見て下さりありがとうございます。
以下は、私の仮説と言うか、妄想に近いです。
症例が少ないので、そのうちに変る事もあるかと思います。
聞き流す程度で、読んで下さい。
ケロクは、写真から見ると6月変態で、2ヶ月齢くらいと思います。
ケロクは、ケロジの側に行ったのは、偶然ではなく意思だと思います。
これを観察した時は、なぜ側に行くか分かりませんでした。
その後、ヤマオとフタバ、ダイとカイ、ヤエ、カモメを観察するうちに、側に行きたいと思うカエルが、少しかも知れませんが、いる事を確信しました。
昨年2014年9月3日の竹内先生のコメントで、「他者の行動認識」と言う事を教えていただきました。それまでは、カエルが他ガエルを見て真似をする事は、考えていませんでした。
現在は、他者の行動を認識して真似をする事はあると考えます。
繁殖期は、若いオスは水辺に来て、年上のオスを見ていますし、販売機やライトから餌を捕る様子を見て、真似をするのだと思います。
居場所も、年上のカエルがいれば、安全で快適だろうと考えたのではないでしょうか。
今回の、ケロクがケロジの側に行きたがったのは、良い居場所を、手っ取り早く見つけるための手段ではないかと考えました。
ヤマオとフタバの関係になると、居場所は決まり、昼なので餌の事も違ってきます。他の捕食される動物に似た、危険を早く察知する、捕食される率を減らすなどの目的があるのかも知れません。
それにしては、二匹ともぐっすり眠っている事が多くありましたが。
二匹でいると、安心感が少しあるのかも知れません。
以前のコメントで、好奇心のお話が出ましたが、好奇心や、積極的に先輩から学ぼうとする行動かも知れません。
ある程度の広さのゲージで、複数のカエルを飼育して、カエル関係を観察すると、また違う見解が得られるかも知れないと思いますが、今はできません。今後の夢です。
余談ですが、アゴスタの「フェロモンの謎 生物のコミュニケーション」を読んでいます。 それには、カエルの表皮には、フェロモンを作る分泌腺はない。音声信号である。 と書かれていました。(オタマジャクシの時は、化学的信号あり)
私が今興味を持っているのは、カエル同士出合った時、姿勢や目線で相手の行動を予測している様に思えます。
今年のテーマでもあります。
もう一つ余談ですが、ヤマオとフタバの9月30日の行動ですが、ヤマオに乗られたフタバは、お腹を膨らませています。発声はしませんでしたから、威嚇とまでは行きませんが、自分を大きく見せる行動と思いました。
天敵に遭った時の行動が、とっさに出てしまったのかもしれないと思いました。
お転婆さま
返信削除ありがとうございます。
お転婆さんの過去ブログをしっかり読み込むと、いろんな発見があります。そこから派生して、いろいろ質問も出ちゃいます。お手を煩わせて、大変恐縮です。
昨晩、ぜんぜん別件で、北海道大学の著名な先生と食事をしました。そこで大変面白い話を聞きました。
それは、「(何気ないデータや現象であっても、その裏にある深い意味が)見える人には、ちゃんと見える」というものでした。
「アマガエルのお話」で、お転婆さんが取り上げている現象は、そういう性質のものではないか、と思いました。
日常のあまがえるを観察することでしか得られない情報があります。一方で、それは非常に数が少ない。多くの人は、気にもとめない。
あまがえるの「素顔」を追うことで分かる真実があります。
(生物学者の方に笑われるかも知れませんが)私も彼らの日常を追いながら、人間との共通性みたいなものを探ってみたいです。
竹内様
削除「何気ないデーターや現象・・・・・・・見える人にはちゃんと見える。」
残念ながら、私には見えません。
しかし、ご質問いただいたり、コメントをいただくと、ぼんやりとなにか見えそうになる事があります。
今回のケロクの行動もそうでした。
先入観を持たず、普通の何気ない行動も細かく観察して行きたいと思います。
アマガエルを見ていると、人間との共通点 たくさんあります。
たくさんあると言うより、同じような気がします。 特に私と。(笑)
今日のコメントも、心に残る内容でした。
ありがとうございました。
お転婆さま
返信削除いえいえ、お転婆さんには「見えている」と思いますよ。
お転婆さま
返信削除不思議ですよね…。
最初に私が名前を付けたアマガエルは、一旦心地よく安全な場所を見つけると毎朝同じところにいて、見つけるたびに嬉しくて写真をとりまくっていました。(*^.^*)
小さな隙間だったのですが、そのうち成長して入るのが大変そうに見えました。入る瞬間を見たことはないのですが、窮屈そうに隙間に納まってました。笑
かわいかったです。
次の年にはもちろん戻ってきませんでした。
田んぼとうちの庭の間には交通量が比較的激しい道路があるので、感覚や匂い?のようなものは消えてしまうのかもしれません。生き残れなかったかもしれないのですが、どこか田んぼに隣接した安全な場所に住みかを見つけて何年かはそこで幸せに暮らしたと思いたいです。
nature ❤r
nature lover様
削除アマガエルは同じ所で過ごすので、それが可愛いですね。
もし、アマガエルが同じ所で過ごさなかったら、今のように興味を持つこともなく、ブログも書く事はなかったでしょう。
狭い所が好きですよね。人から見たら窮屈そうですが、意外と平気なようです。
入口が狭くて、中で方向転換できない場所は、バックでお尻から入ります。体が軟らかいので驚くほど狭い所も通過できます。
ですから、水槽で飼育する時にしっかり蓋をしないと、逃げられます。私も何回も経験しました。
私のデッキで暮らしたアマガエルも、次の年に帰って来るのはわずかです。
アマガエルが元の場所に帰れるのは、なぜか分りませんが、ヒキガエルは匂いを記憶していて帰るそうです。鳥も何百キロ離れた所から漂ってくる匂いを頼りに帰るそうです。
私は以前、300m離れたプールから一匹のオスガエルを家に連れて来て庭に放しましたが、暫らくするとプールに帰っていました。連れてくる時にバケツに入れて来ましたので、道の匂いはかげず、景色も見えない状態でしたが、ちゃんと帰れました。
300m先から漂ってきた臭いを頼りに帰ったのだと推測しています。
今までの観察で、田んぼに行き繁殖が終わったアマガエルは、昨年過ごした場所に帰ってくる個体と、他に良い居場所を見つけて、そこに留まってしまう個体がいると思います。
nature loverさんのカエルさんも、良い居場所を見つけて、元気に暮らしているかも知れません。
また新しいカエルさんとの出会いがあると思います。
お転婆さま、ありがとうございます。
削除アマガエルは去年の夏もですが、今夏も1匹も発見できませんでした。
ヌマガエルはかろうじて数匹訪れてくれたようですが、一時期は歩けばチビヌマが10匹ぐらい飛び跳ねて逃げるぐらいだったのに、寂しい限りです。
田んぼはどんどん減っていますので、もうアマガエルには出会えないかもしれません。
でも、希望を捨てずに待ってみますね!(*^.^*)
nature ❤r
nature lover様
削除nature loverさんのお家は暖かい地方なんですね。
ヌマガエルはここでは見ないので、ネットで調べたら暖地に分布しているとなっていました。
ヌマガエルよりアマガエルの方が少ないのですね。
私の所も田んぼが減少していますので、アマガエルも減少していますが、他のカエルに比べると、一番多くいます。
nature loverさんのお庭にアマガエルが戻って来ますように。