2015年12月24日木曜日

良い場所は大きなオスが陣取る

前回のブログで、4月はプールの水の中で壁につかまり鳴き、6月暖かくなるとだんだんと縁に上がって鳴くようになる事を書きました。

プールの中では、どのような場所を好むのでしょうか。
① 排水口横のくぼみ 
   排水口横のくぼみは、水の中ではなく水面に近い陸地で、楽に鳴く事ができます。
   くぼみになっているため風も当たらず、天敵からも見え難くい形状です。
   2ヶ所しかなく狭いので、場所を取り合い頻繁に威嚇し合うのが見られます。
    ここは、決まった大きなオスがいる事が多かったです。       

常連の大きなリとエルと くぼみを狙うやや小さなカエル ↓
小さなカエルは大きなオスの側にいる事が多いです。(この謎は後日に)


② プールの4隅 コーナーです。
 カエルは鳴く時に、鳴嚢とお腹を大きく膨らませます。
 コーナーは、平面の壁より足を固定し易く、お腹も膨らませ易いようです。
   右前足の指がないリとエル君もここならいられます。↓

 ③プールに浮かぶ浮遊物 (発泡スチロールの蓋・ゴミ・枝や葉・花びら)
   ゴミや枝は沢山あるので、小さなカエルもいられます。
 

 ④壁
 多くのカエルは壁に張り付いて鳴いています。

排水口とコーナーは大きなオスが陣取っている傾向が見られました。
連続6日間、コーナーを占領している大きなツノ君 ↓

オスが好んで鳴く場所を見る限り、メスを見つけ易い事を考えていない気がして不思議に思いました。自分が鳴き易い場所を選んでいるように思えます。
本の情報によると、「オスは田んぼの真ん中にいては不利、だから畔にいる事が多い。しかし、田の中や離れた所でも鳴いている。」とあります。
プールの中にいては、外から来るメスをいち早く見つけるのは不利で、縁にいた方が良いのではないかとも思えます。
しかし、メスの行動を見てこの疑問は解決しました。後日書きます。

2 件のコメント:

  1. お転婆様

    リとエル君は大怪我した経験があるのですね。可哀相です。

    アマガエルの序列はどうやって決まるのでしょうね。体格や鳴き声でしょうか。

    場所争い等もするのでしょうか。
    小さなカエルが大きなオスの近くに行くのはなぜなんでしょう。
    大きな声につられて来たメスを横取りするんでしょうか?

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    1. スクワイヤー様

      リとエルの指は先天的なのか怪我なのか分りませんが、プールの壁を登るのは大変そうでした。野生で良くここまで(3歳以上と推定)生きられたと思います。
      応援していましたが、4月28日から観察できませんでした。5月19日からは姿は見ていません。

      プールの合唱は、鳴き止むのと鳴き始めは揃っていたので、一つのグループと考えて良いと思います。
      鳴き始めは、ある程度同じ大きなカエルのように思えました。その鳴き始めるカエルは複数いました。たまに若いカエルが鳴き始めても、皆が無視して鳴かず、若いカエルも直ぐに鳴き止むのが面白かったです。

      良い場所にいるカエルは決まっている事が多く、それは大きく鳴き声も大きく、一番は気が強くすごく威嚇するカエルです。
      威嚇する声はプール全体に響くので、良く分りました。
      一番威嚇していたのは、写真のツノ君でした。
      序列は体格・鳴き声(大きく・低く・長く続く)と気が強く良く威嚇するカエルのように思います。

      場所争いは取っ組み合いにもなり、良く喧嘩(威嚇)になります。良い場所とは、天敵が少なく、大きな声が長く出せる場所なのです。場所が良いからとメスが来る事はありませんが、大きな声が出せればメスが来るのでそのために良い場所を取りたいのだと思います。

      威嚇されても、大きなカエルの側にいたいのは、大きな声に釣られて来たメスが、自分の方を好きになる可能性にかけていると思います。
      私の観察では、やはり大きなオスがカップルになっているように思えますが、小さなオスも時には選ばれています。

      メスの横取りは難しそうです。
      メスの背中に乗ってから、しっかりしがみつくまでは、少し体勢を整える時間が必要で、その間メスは大人しくしています。
      メスは選んだオスでない場合はとっさに振り切って逃げます。
      メスにその気がない場合しっかりしがみつくのは困難なようです。嫌がるメスに抱きつけたのは一度も見ませんでした。

      これからその事を書く予定です。
      またご意見下さると嬉しいです。
      ありがとうございました。

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