2015年8月12日水曜日

タイムリミット 極限

クちゃん看病記 その3 (8/2)

 フクちゃんは、前足が出てから、推定10日目となりました。
前足が出てから、10日頃までに食べないと餓死するそうです。ましてフクちゃんは、ゴミムシに体液を吸われて弱っています。
タイムリミットの日となりました。

もうガリガリに痩せ細り、背骨も見えて、頭を持ち上げる事すらできません。
霧吹きで水をかけ続けていますが、吸水もあまりできない様子です。

まず、ピンセットで虫を見せましたが、頭を上げられず見る事もできません。

次は、虫が入ったキムチ容器に入れました。最後の力を振り絞りましたが、直ぐに落ちました。
やせ細り、頭だけと言う感じです。 ↓

キムチの容器は透明なので落ち着かないと思い、牛乳パックに替えましたが、もう限界でした。
頭も床に着けて動きません。
 
助かる望みはただ一つ、口を開けて栄養になる物を押し込むしかありません。
柔らかそうなイモムシを、無理に口を開けて押し込みました。
 もう吞み込む力もなく、そのまま意識を失いました。↓
 
窒息しないように、吐き出させようと起しました。↓
もう、吐き出す事もできません。口は開いたままでした。

あまりにも痛々しい姿で、ここに画像を公開するか迷いました。
こんなにさせてしまい、涙を流す事しかできません。

口の中に虫を入れたまま、私の側で、うづくまり一日が過ぎました。
 
夜は、霧を吹きかけ、奇跡を願うばかりです。絨緞はビショビショになりました。

小さい生物は、自然界では幾多の命がこのように消えて行く事でしょう。
解っていますが、悲しいです。

続きます。明日のタイトルは「奇跡」です。

追記 8/15
次のブログの事になりますが、質問をいただきましたので、ここに載せます。
質問の内容 「口に入れた虫は消化できたか?」
解答 
8/2 朝と8/3 6,9,12時に、虫を口に入れました。(次のブログ参照)
8/3 夜に糞を発見しました。2~3mm位です。 ↓
何時したか分りませんが、してから時間は経ってないようです。
周りの水分は、尿か霧吹きの水か、分りません。
糞の様子から、少しは消化できていたと思います。 
 

 

10 件のコメント:

  1. お転婆さま

    お忙しい時期に、献身的な看病、お疲れさまです。

    フクちゃんは、栄養不足というより、ショック症状に近いと思いました。色んなストレスも重なっているようです。脱水もあるでしょう。

    ひとつ教えていただきたいのですが、口に入れたイモムシは、その後、どうなったのでしょう?(消化されました??)

    お時間ございますときで結構です。よろしくお願いいたします。

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    1. 竹内様

      お疲れ様です。

      フクちゃんにとって、変態から始まりすごいストレスの連続だったと思います。
      ショック症状ですか。 可哀そうな事をしました。

      最初に口に入れたのは、8/2 8:40 小さな柔らかなアオムシそのままです。口に入れた後は、呑み込んだ様子はなく、口は開いたまま顎は床に着けたうづくまった姿勢で過ごしました。虫は長い時間口の中に留まっていたと思いますが、はっきり分りません。
      次の朝、口は閉じていました。動いた様子はなく、口元に何も出ていなかったので、胃に入ったと思います。

      次は、8/3 6,9,12時に、バッタとアオムシのお腹の中身だけ(ドロドロのバターのような物でした)を少しづつ口に入れました。ゴクンと飲み込む様子はありませんでしたが、直ぐに口は閉じました。霧は吹き続けました。
      19:20頃になり、回復の兆しが見えました。

       この時に糞らしき物を発見しました。何時したかは分かりません。
      画像を追加で載せます。カエルがする正常な糞とは少し違いますが、少しは消化できていたのではないかと思います。

      その後は、少しですが、正常な糞が見られました。

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  2. お転婆さま

    深夜にも関わらず、詳細なご返信をいただきまして、ありがとうございました。

    命をつないだアオムシだったと思います。推測するに、出血性ショックに近く、昏睡を繰り返していたのかも知れません。

    ギリギリのところで、造血に必要な栄養素は、お転婆さんの療養食が補ったのでしょう。

    ところで、現在の傷口の状態はいかがでしょう?

    それと、救出時は、ぽっかり皮膚が穴を空けていた状態でしたか?そこまで酷くありませんでしたか?

    細かい内容で恐縮ですが、重症度を確認しておきたいものですから・・・

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    1. 竹内様

      もう少し早く処置をしてあげれば、良かったと思います。

      現在傷は、少し盛り上がっているような気がする位で、痕は分らないほどキレイに治っています。
      以前は、垂直移動はできませんでした。現在できるかはまだ確認できて
      いませんが、低い鉢の木には登っています。

      救出時の傷は、皮膚が裂けて剥がれ、傷も深く大きく穴が開いている状態でした。血液も流れていました。
      ゴミムシは、お腹がパンパンに膨らんでいましたから、かなり吸っていたと思います。ゴミムシの凶器は大きく鋭いです。
      今までゴミムシに噛まれた中では、一番ひどい状態でした。

      今回は、とても助からないと思い、ブログも書きませんでした。元気になりそうなので、少し過去の事になってしまいましたが、書きました。

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    2. 竹内様

      傷の様子を載せますが、ご覧頂きましたら削除します。
      一枚目はゴミムシが離れた直後で、体液で薄まった血液が、私の手に流れています。中は深いです。
      二枚目は、3日目ですが、まだ穴が開いているのが分ります。小さい仔なので、穴は大きいです。

      良く助かったと思います。そして、治るのが早くて驚きました。残っている栄養をこの傷を治す方に優先したのではないかと思います。
      傷が治る反面、体力はどんどんと落ちて行きました。

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    3. 竹内様

      追伸です。
      今朝、8/17 傷の様子をしっかりと確認できました。
      8/15日の返信で、「傷はキレイ」と書きましたが、その時は、咽の上の方しか見えなくて、キレイと思いましたが、下の方を見ると、まだ色の変化は残っていました。表皮はしっかりと再生されていて、問題はありません。
      傷は、胸の真ん中から右手の上部まで裂け、他にもお腹に向かって裂けていました。小さな赤ちゃんガエルにとっては、重傷だったと思います。
      今朝は、ガラス(垂直)も、傷側に傾く事なく、スイスイと登れました。
      運動機能は完全に回復しています。
      追伸が多くなり、申し訳ありません。

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  3. お転婆さま

    追伸です。

    もし可能でしたら、マグロの赤身も試してください。組織再生に必要なタンパク質だけでなく、体内吸収がし易いヘム鉄も含まれていますので。

    貧血から完全に脱している訳ではなさそうですので、鉄分補給は重要な課題と思います。

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    1. 竹内様

      早速マグロの赤身を買い、目の前で振りましたが、逃げるばかりでした。
      仕方ないので、一口だけ押し込みました。2×2mm位でも大きくて口からはみ出していましたが、ゴクンと吞めました。

      自分で食べるように、糸に付けて吊り下げても見ましたが、今日は風がなく、失敗でした。 直ぐにナメクジが来て食べていました。

      ありがとうございました。

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  4. お転婆さま

    詳細な情報をありがとうございました。

    感染症の影響がなかったことが、不幸中の幸いでした。

    とにかく、お転婆さんに救われた命です。

    そして、あきらめなかったお転婆さんを尊敬します。

    今回のできごとを見ているうちに、いろんなことを考えました。彼らが暮らす環境がどれほどまでに厳しいものか、あらためて強く認識しました。

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    1. 竹内様

      傷は水道水で洗いました。
      傷は深いのに感染した様子はなく、感染には強いのかも知れません。

      もう少し早く処置したら良かったと反省はありますが、本当に嬉しいです。
      ありがとうございました。

      自然でアマガエルが生きるのは、本当に厳しいです。
      今年プールのアマガエルを観察して、つくづく思いました。

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