2016年2月10日水曜日

潜在的繁殖速度

潜在的繁殖速度とは、
「1回の繁殖から、次の繁殖までにかかる潜在的時間」でアマガエルはオスが4日、メスは23日とネットの情報にありました。
この「潜在的繁殖速度」の詳しい事は解りませんが、カップルになったオスは次の日は休むのか、合唱に参加するか調べました。

カップルになり個体識別できたオスは、15匹でそのうちカップルになった次の日も来ていたのは、8匹、お休みは7匹でした。
特に前半の4,5月は全匹(5匹)次の日も合唱していました。 6月以降にカップルになったオスはお休みする傾向が見られました。 (8日のブログオスの出席表参照)
これは偶然かも知れませんが、6月になると疲れてきたのか、「メスも少なくなるから」と意欲が薄くなったのでしょうか。

家に来てもらい産卵したフとY君は、メスと離れた直後、再びラブコールを始め、威嚇までしていました。
 繁殖行動直後すぐにラブコールするフとY君 (15年5/31のブログ)

家で産卵した卵の受精率は、大きな差がありました。
フとY組の卵はほとんどが孵化し、池に放すまで成長したのは、619匹でした。
シイタケ組ともう一組は、受精した卵は半分以下で、二組合わせても孵化したのは300位、池に放すまでになったのは、264匹でした。
家では発泡スチロールの箱で産卵するので、受精率は良いはずですが、大きな差が出ました。
受精率が悪いのはオスに原因があるのかも知れません。
潜在的繁殖速度4日と考えると、直後や次の日も鳴くのは、能力がなくても合唱するのかも知れないと思えました。(仮説です。)

メスは、5,6月は発見した時にすでにカップルになっている事が多く、背中が見えないので、多くは個体識別ができません。
5、6月は単独でいるメスを見る事は少なかったのですが、7月からは一日1~2匹の単独メスを見ました。2回目の産卵時期なのかも知れないと思いました。 しかし、カップルになっていたかは確認できませんでした。この時期はプールでは産卵されても育ちません。保護すれば育ちます。

メスで二回見たのは、ユミちゃんで1回目6/10   2回目7/2 日の22日後で、潜在的繁殖速度と合っていました。

2 件のコメント:

  1. お転婆様

    どんな生き物も決まったシーズンはあるもののシーズンから外れた行動を取る個体はいるんだと思います。

    初夏に蒔いても秋に発芽する朝顔、10月以降に鳴く蝉など・・・
    恐らく多様性で生き延びようとしているのでしょうが、遅い時期に繁殖行動をするアマガエル達も今の環境では遅くても何らかの環境の変化が起きた時には生きてくるというのは考え過ぎでしょうか。

    もし水生昆虫達が何らかの原因で激減したら夏生まれの卵達は気温の高さから早くカエルになる可能性もあるのではないかと思います。

    繁殖行動の後半数が休むというのは面白いですね。体力差なんでしょうか。

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    1. スクワイヤー様

      シーズンから外れたり、皆と違う行動をする個体はいるのですね。

      >何らかの環境の変化が起きた時には生きてくる・・・
      アマガエルは、暖地では9月まで繁殖可能と本にあります。
      環境の変化で有効繁殖期が長くなる事も起きると思います。

      >もし水生昆虫達が何らかの原因で激減したら・・・
      プールの水生昆虫がもう少し減ってくれれば、変態するカエルも多くなり、6月産卵のオタマも育つかも知れません。
      6月生まれは、32~34日位で変態するのではないでしょうか。

      >繁殖行動の後半数が休む・・・
      今年も回数を重ねて観察しないとはっきりと言えませんが、後半は疲れている様子がはっきりとうかがえます。あんなに一生懸命鳴き続けるのですから、体力と精神力も必要と思います。

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